Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

茅の輪を求めて

本日は6月の30日。水無月の祓え、茅の輪をくぐる日だ。
災厄を避け、身の回りの平穏無事、健康を祈る。
家人の家から近い、もっとも由緒ある垂水神社には神事はあれど、
くぐるべき大きな茅の輪がない。
それぞれ儀式は異なるとは言え、少し寂しい。
おまけに豪雨の中、参拝客は4人のみと言う夕刻の神事。
本来ならば夏越の大祓の儀式は格式の高い大きな行事であるはず。
5月の末に春季大祭を行うので、その影に隠れてしまった感。


古墳もあり、古来からの遺跡もあるこの神社の後ろに
こともあろうかマンション建設計画が持ち上がり、
鎮守の森もなんのその、自然保護も景観も無視して、
宅地開発という情けない有様。
この周囲はどちらかというと、高級住宅地も多く、
これ以上緑を失ったらどうするんだという気もするのだが、
私たちはこの神社の行く末を見ることもなく、1週間後、
この地から離れてしまう。


だから、今夜はお別れも兼ねてお参りに来ている。
ただただ雨の降る中を。
そして、もう一つ、湧き水、水の良いことで知られるこの地、
夕刻からの神事はこちらに先に参拝すれば良かったのだが、
泉殿宮(いづどのぐう)にもお参りした。
縁起物ではあるが、引っ越しを控えている身としては、
土地神の守りを受けて、次の地へ移りたいと思っている。


昔話や伝説の蘇明将来はあながち嘘ではあるまいと、
信じるものは救われる、溺れる者は藁をもつかむの心境、
全く知らない土地へ出向くともなれば、某かの御守り、
心の支えがあって欲しいと思う私。
くぐる茅の輪はなかったが、御守りを頂いて帰宅。


免疫力を付けて、気力を蓄えて、引っ越し準備。
あと1週間。

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