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図書館戦争

余り好きな絵柄ではなかったが、致し方ない。
いったん読み囓ったからには、読み切ってしまおう。
映画がアニメだろうと、観ずには居られぬ。
されど大阪での上映館が3つとは、こはいかに?。
メジャーな海外の作品の方が集客数が多いと見越して、
上映館の確保、契約が取れなかったのか。


話のネタ、物語の要、カモミールのお茶を鑑賞記念に貰う。
土曜の朝の9時から難波の映画館に来るだけで疲れる。
車で10分で行けるシネコン生活に慣れた人間には、
上映している映画を目当てに市内に出むくのは、
・・・とても大変。


娘はワクワクどきどき、それなりに楽しみながらも、
先に読んでいた原作との違いに少々戸惑っているよう。
私たちはTVアニメも見ていないから、余計に絵柄に戸惑う。



くどいようだが、この映画、私には最初からケチが付いている。
このアニメのために、大阪市内まで出てきたのが・・・。
交通費だけで往復2000円を超える大出費なのだ。
他のアニメ映画のように全国展開できなかったのか、
他のシネコンでは駄目だったのか、首都圏は知らないが、
大阪で上映館が限られているくらいだから、地方ではどうなっているのか。
何だかせっかく作っておきながら勿体ない『図書館戦争』映画版。

世界の夢の本屋さん

世界の夢の本屋さん

世界の夢の本屋さん2

世界の夢の本屋さん2


もっとも大阪にはトップに立とうが、国家100年の計などなく
金食い虫だと文化施設を壊したがる、
予算を喰う文化などぶち壊して、経済政策優先。
それを足掛かりに中央政府に出て行くことしか考えない輩もいる。
実際壊されて閉まった図書館は、二度と元には戻らない。
展示も小規模になってしまった。
一番交通の便利な中之島図書館でさえ、あの体たらく。
大阪では図書館も本屋も討ち死に状態だ。


町の本屋が消え、通販中心になり、対面で話すこともしなければ、
商品を品定めすることもなく、口上を聞くこともない、
何もかも人を介さず手元に届けることがまるで最上のように。
そして、世論を動かす時は揺さぶりを掛け、攻撃し、叩く。
一方的に戦争を仕掛けられ負け続けているのは、図書館側だなあ、大阪は。


文化相手に、伝統相手にご託を並べて、守る側でもなく、
育てる側にも回らない。
育てたいのは自分の取り巻きばかりという政治家がうごめく大阪。
図書館戦争』の映画の最後にはその大阪の土地が出る。
まあ、笑って見ていられるものの、あの状態、
大阪のおばちゃん闊歩する町を、何だかそのまま受け取られれるのは嫌だなあ。


そして、あんなふうにかっこよく大阪の町を戦場に出来る、
なんてことはあり得ない。アニメでも現実でも。
関西でもここ、大阪は、考え無しの芸能人好き。
TVで顔を売って決め台詞を吐く人間を持てはやす土地柄。
庶民パワーという割には民度の低い、文化果つる地。


政治絡みのニュースに仕事が左右されるだけに、
アニメ映画一つ見ても、嫌なことを連想すると落ち込んじゃうなあ。

「本屋」は死なない

「本屋」は死なない

新版 図書館の発見 (NHKブックス)

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