Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

右足から全体へ

家人宅に主張先からで向く。
出張がてらちょっとしたものを取りに。
7月末からの長期出張に向けて別方面から頼まれたものは、
大手デパートなんぞにあるだろうと思って出かけてみたのだが、
これが以外と見つからない。
京都まで足を伸ばせば見つかるだろうか、何ともやるせない。
というか、こちらの要求水準になかなか達しない。


家人の転勤後は訪れることもないだろう、家人宅近所、
この数年間の行きつけの整骨院に、引っ越し前の挨拶がてら診て貰う。


「何をしたんですか、足がぱんぱんに張って指が入っていかないですよ」
道理で疲れてしんどいわけだ。体調は下り坂、万全ではない。
しかし、この年齢こういうものだろうと過ごしていると、
実はメンテナンス不足だったりする。
(単に怠け者の自分の努力不足と言うことも・・・)


私の足首、右足首は中学生の時の捻挫で傷めて以来、調子が悪い。
当時きちんと固定せず、いい加減な治療で終わってしまったからだろう。
湿布して動かさないようにといわれたけれど、中学1年生でそれは無理。
足首なんだよ。動かさないようにって?
その頃はテーピングなどという技術もなかったし、
骨折でもないからと石膏で固めるわけでもない。
大体、レントゲンさえ撮られなかったような気がする。
軍医さん上がりの怖い先生が塗ってくれたピンク色の湿布用軟膏。


大学の時同じように右足首をスキーで傷め、テーピングで一時しのぎ。
痛みが取れるまで、これもずいぶん時間が掛かった。
保険証を使って医者に掛かるなんて殆ど無かった時代。
初期治療で出遅れ、延々リハビリに続けて通院なんてしなかった頃。
通院の大切さを思い知ったのは、就職後自分の保険証を持ち、
初診料を払った後は無料で(もしくは安価に)通院できる経験をしてから。


今では負担の割合も高くなり、医療費はお安くはないが、
初期治療の後に継続して経過観察して貰うことがどれほど大切か。
適切な初期の痛み止め投与、症状固定に至るまでのリハビリ。
そういうことを知らずに過ごした時代のツケが、
靱帯の伸びきった足首、
それを庇うために負担が掛かってしまった膝と股関節。
卵が先か鶏が先かで傷めていくスパイラル。


若い頃よりも筋力が落ち、体重の増加と共に歩きにくくなり、
関節に痛みを感じながら、ごまかしごまかし歩く。
特に体調の悪い時は、背筋が伸びない。
ただでさえ猫背気味、疲れてくると
「しんどさ」が足元から沸き上がってくる度合いが、
若い頃とは比べものにならない。


「とにかく少しほぐしましょう。両足ともこんなに張っていては」
先生は呆れながら押してくれる。
自分の体がこんなにこわばって、あちらこちら固くなっていたいのに、
触れられて初めて気が付く。歩き辛いどころではない、
膝が痛いどころではない、全身に蓄積された疲労
体の歪みと疲労のコンプレックス。

ストレスと筋疼痛障害 -慢性作業関連性筋痛症-

ストレスと筋疼痛障害 -慢性作業関連性筋痛症-

首筋も硬い。背中もまるで鉄板。毎度のこと呆れられる。
自分でやっているストレッチの成果は・・・?
首や背中を押されると、股関節から膝まで電流が走るよう。
一体どんな風に体全体が繋がっているのか、不思議。
体の後ろを押されて、ほぐされているように思っていたら、
「股関節に繋がる筋肉ですよ」と言われた。


体が傾く、勝手に猫背になる、呼吸が浅くなる、
大抵姿勢は悪く、歩きづらく、骨盤が歪んで両足の長さが変わり、
その連鎖が積もり積もって体がぎくしゃくし始める。
眠りは毎日浅い。熟睡感は余り無い。
致し方ない、そう思いながら毎日ばたばた過ごして、
引っ越しの作業に追われている。


「変な座り方しませんでしたか」
引っ越しの荷造りのため畳やフローリングに座って作業。
物を詰め、梱包。この繰り返し。
それがひびいていることは間違いない。
日常生活をこなしながら、家2件分のメンテは出来ない。
家人は私を当てにするが、家人が私の生活のメンテを
どれくらいしてくれているというのか。


布団を干すでもない、床を拭くわけでもない、掃除機を掛けるでもない、
私の平日の家の家事をどれくらい手伝ってくれているというのか。
なのに、私に引っ越しの準備をさせる。
当たり前だと思っている。
その疲れや苛立ちを、2件分の行ったり来たりを想定せず、
「家族だから当たり前の労働力」を期待されるのは、
理不尽すぎる。


1人で過ごすのはさぞかし寂しいだろうが、
料理も洗濯も風呂掃除も、子育ても、親とのやりとりも、
全てから離れて楽な生活をしていると気付かずに、
自分だけが単身赴任で辛いと思っているとすれば・・・。
それは違うのにと愚痴りたくもなる。