Festina Lente2

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解体・発掘作業

忙しい時には写真なんてとる暇も感傷もなく、仕事仕事。
開ける・出す・配置・入れ替え、これを殆どかーちゃん。
でもって、とーちゃんと娘は段ボールを片づける係。
折って畳んでベランダへ。これまた半端じゃない数だから。
その際に箱をバコバコ、これこれ、八つ当たり、
ストレス発散に解体作業しているんじゃ。
ま、いいか。


私はというと、水屋以外の細かいもの、
書斎に当たる本棚の整備に取り掛かる。
古本屋に売りに行けばいいんじゃないかと思われる、
とーちゃんのてっちゃん関係の本、映画のパンフレット。
かーちゃんの漫画、文学関係のモロモロ。
娘の絵本の類。これでもだいぶスリム化したのに。


段ボールを開けるたびにあの忙しい箱詰め作業は何だったのか、
再び私が閉まったはずなのにタイムカプセルと化していた、
以前の箱詰めが出てきて、それがまた入れ子で丁寧に仕舞っていて、
我ながらよくもまあここまで詰め込んだと感心したり、
こんなものを持っていたのに、とうとう使わなかったんだわと呆れたり。


結局二つの家を行ったり来たりしているから、どっちにも似たような、
同じような用途のものがあるわけで…。頭の中がこんがらがる。
凝ったデザインの茶碗や高価な食器は仕舞ったまま。
普段使いを出してはいるのだが、日本人ってどうしてこんなに
色んな食器を使って食べないと気が済まないんだか。


結婚前に買い揃えたもの、プレゼントで貰ったもの、引き出物、
バザーやフリーマーケットで手に入れたもの。
お気に入りの食器は割れて無くなったもの、揃いではなくなったもの、
欠けたりひびが入ったものも。
10年以上使ってきたホーローの鍋がいつの間にか捨てられていた。
心に穴が開いた気分。圧力鍋があるからって、捨ててほしくなかった。
確かに少し穴が開きかけていたけれど。


以前の引っ越しで使った段ボールの箱も、今回現役で使った。
小1だった娘の落書きが書かれてあるので、記念にとってあるのだ。
この中に入って遊んでいた娘は、ほとんど私と並ぶ大きさになった。
引っ越し業者の見積もった段ボール箱の数では全く足りなかった、
私たちの荷物。どこからこれだけでてくるのかと思われるくらい、
天袋や収納庫から続々と、宝探しか発掘作業か。


適当に詰めるとモノが迷子になって出てこない。
きちんと箱に書いておかないと、行方不明になって出てこない。
本日もそんなものたち続出。開けても出てこないということは、
いったいどこに雲隠れしたのか。
カレンダーの類も忽然と消えた。お気に入りの風景だったのに。


そんなわけで、引っ越しは親子3人、片付けが佳境。
とーちゃんが住みやすいように。
私たちがいつやって来ても大丈夫なように。
それにしても、1人暮らし用に近い団地に
若い夫婦が住んでいる場合が多い団地の社宅。


この昭和の遺物のような旧式の団地に住むのが、
転勤族の運命なんだろうか。
4つ目の家。4つ目の部屋というべきか。
4つの中で一番狭い我が家となった。
溢れるものをなだめすかしてしまう技がいる。


今まで飾れなかったものを出す代わりに、
今まで飾っていたものをしまうことにも。
常に一緒に引っ越ししているのは、神社のお札。
そして白沢の絵。破魔矢
鰯の頭も信心から。いや、信心深くはないけれど、
守って貰いたい気持ちだけは一杯。


風の強い新しい我が家。
団地の周りには建物がない。
風通しがいいというべきか、風当たりが強いというべきか。
夏でこれなら、冬は? 今から気にしつつ、就寝。
近場の関西では考えられないほどお高い街中温泉で、
寛いだような、寛げなかったような。
スーパー銭湯も慣れた場所の方がいいなとぼやきながら、
就寝と相成った文月半ば。

遊べるダンボール工作ア・ラ・カルト (教育技術Latta mook)

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パパママつくって!かわいい段ボール家具 (生活実用シリーズ)

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