縮んだ筋肉をほぐして

家人のいない家人の誕生日。
まあ、先週月曜日に横浜中華街でささやかな食事を取ったが、
やはり寂しいことは寂しい、私の誕生日から３ヶ月後の今日、
７月21日。彼は何をしているだろう？

久しぶりに勉強会に出向くついでに、懇意のソフトカイロへ。
何しろ来週から初の海外出張、体のメンテナンスをしておきたい。
引っ越し作業以来、体の調子はすこぶる悪い。
全く右足の付け根の痛みは取れず、歩きにくい。
膝も足首も変で、座っていると体が左に傾いてくる。
どうにもこうにも足の付け根がぐらぐらして体が安定しない、
そんな感じ。歩けないほど困っていても、わかって貰えないのが辛い。

しかし、整形外科では絶対にレントゲンで異常がないと無視される、
筋肉の問題であることは、今までの経験上明らか。
右だけ痛い膨ら脛の異常な緊張も、どうにかせねばならぬ。
で、ソフトカイロわずか30分。

「引っ越し作業で無理しましたねー。
　右側の筋肉が緊張して縮んでいる。
　一気に力を掛けることしたでしょう。
（下腹、足の付け根、腰、背中、右腕の後ろ側を触って）
　こうなると第三者の手を借りないと、自分だけでは調整できませんね。
　スポーツ選手みたいに常日頃から鍛えていて、
　ウォーミングアップとクールダウンをきっちりやっていたら
　別ですけれどねえ･･･。」

「それって、準備もクールダウンも無しに
　激しい運動をしたと同じ事ってことですか？」
「まあ、そうですね。
　物凄く力を入れて短時間に無理をしたんでしょうねえ。」
とても分かり易い。
「無理して傷めたんでしょう、年なのに。」
なんて言われなくて良かった。

整形外科だったら湿布と痛み止めでおしまいだな。
ソフトカイロは骨をどうこうではなく、筋肉の歪みを取ってくれる感じ。
ちょっと強めに押されているだけなのに、体はどんどん軽くなる。
足の痛みに対して足に問題があるよりも、
足に繋がる筋肉、それも右足の付け根から腹部に掛けて、
そして右腕に掛けて、繋がっているのだそうだ。

右足も左足も、右腹部も左腹部も同じぐらい張って緊張しているのに、
右しか痛みが来ないのはどういうことか。
利き腕の側に負担が来たのだろうということだが、
歩けないほどの足の痛みが付け根・膝、膨ら脛に来ると、
いっときスポーツ整形で診て貰った時
「間欠性跛行」を疑った時のことを思い出し、ひやり。
高血圧・高脂血症の人間は、ただでさえ爆弾を抱えている。
憩室炎・腹膜炎の時だって、痛みは足から先に来た。
体の筋肉の異常は、結局内蔵に来たのだ。
いや、どちらが先だったのか。

わずか30分の施術後、全ての痛みが取れたわけではないが、
歩く足取りは軽い。階段を上っても足が引きつらない。
帰宅して椅子に座って机に向かっても、体が傾かない。
驚異的な改善。縮んでいた筋肉がほぐれて楽に？
一体筋肉はどんな風に力を加えられ、添えられて、
体のねじれにも等しい痛み、圧迫感から解放されたのか。

交通費を掛けてもわざわざ行きたくなる、場所。
気心の知れた、自分の体をわかってメンテナンスしてくれる場所。
痛みから解放されて、背筋が伸びる場所。歩けるようになる所。
とーちゃん宅から近かったソフトカイロ。
今の家からは１時間半掛かる。･･･ため息。