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宇宙下着

勉強会へ出向くために、駅まで車を走らせる。
そのラジオから聞こえてきた話題。宇宙下着。
何ですか、宇宙下着とは?


その言葉を聞いただけで、宇宙のイメージがぼんやり広がる。
でも、宇宙に下着とは、いや、裸で宇宙船に乗るわけがない。
船内で活動しやすいような服のこと?
無重力の状態にプラスになるような下着?
無重力内での生活は体に影響が出るというから、
そういうことに考慮された何か特殊な下着なのだろうか?


上着でもなく下着であるからには、特殊な、特別な何かがあるはず。
地上で着る下着のようにファッション性を重視しているのではなく、
実用性一点張りでも、宇宙生活には欠かせない何かが。
ラジオを聞きながら、瞬時にあれこれ思い巡らすが、
私の頭の中の宇宙に関する乏しい知識では、
何だか今一つ心許ない。
私が宇宙に関してブログにアップしたことがあったのは、
確か宇宙野菜だったはず。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20070827


あれは確か宇宙船を浴びて植物の種が突然変異。
でっかく収穫できる種を作って、宇宙野菜。
そんな話だったはず。
でも宇宙船を浴びて下着が変化するはずも無し。
うーん。


何でもジャクサと大阪の繊維メーカーが共同開発。
汗の匂いがしない、洗濯出来ない場所でも長期間着用可能。
水の貴重な宇宙では必需品となるもので、既に実用化されているとか。
確かに洗濯不要、汚れも余り付着しない、となれば便利かも。
でも、その効能なら別に、宇宙で泣け着用しなくても。
宇宙下着と銘打たなくても、使える場は沢山ありそうなものだが。
やっぱりネーミングの問題かな。
とっくに実用化、そうですか・・・。


それってやっぱり男性の発想、便利さ。
宇宙では確かに便利かも知れない。男性の職場、宇宙ならでもの感じ。
ずっと着続けるための宇宙下着。
ああ、駄目だ、それって、その継続性って何となく受入れ難い。
具体的にリアルに考えると、先ほどまで光を放っていた、
「宇宙下着」のイメージが、何だか崩れていってしまう。


物作り開発の話、苦労話、繊維としての素晴らしさは理解できるけれど、
自分の中の感覚は、「ずっと同じものを着続ける」ことに、
それも、「出来るだけ洗濯を必要としない」で着続けることに対する
抵抗だけが大きくなってしまって、開発ニュースの話題、
異業種コラボ、物作り話題とは別の所へ、
脳の中味がずれていってしまう。


ぼろさらぼろさらでも、着替えや洗濯は必須。
その点では「宇宙下着」ではないよ、うん。
消臭効果、吸収効果、それは大切だけれど、
宇宙だけの話じゃない。うん。
だから、宇宙飛行士のためだけに販売されているのではなく、
これを着て皆さん生活できるように、するわけ、だよね。


なんだか、物凄く昔の下宿生が聞いたら、
とても喜びそうな話題、なんて感じてしまった私。
宇宙下着は広大な宇宙よりも、地球のエコライフに役立つのでは。
実際の所。

下着の社会心理学 洋服の下のファッション感覚 (朝日新書)

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