Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

出張先のレストランで

昨日月曜日の午後、久しぶりに出張で昼過ぎに出掛けた。
出張の楽しみは、外でランチ。
一服しながら読書。そしてぎりぎりに到着。
さっくりと頭を切り替えて会議・講演・研修等に臨む。
職場では手に入らないような情報をつかむ、これに限る。


新しい店を開拓したいなあと思っても、地下鉄やJRの駅に近いところで、
入りやすいところ、出張先に近いところは限られている。
なので、やっぱり定番のお店に入ってしまった。
周囲が月曜定休なのでドキドキしたが、開いていて嬉しい。
と思ったのもつかの間、一人なのでカウンターに座ったものの、
店内のというかキッチン内の空気が不穏。


あれ? マスター一人でこの忙しいさなか、調理。
この時間帯、一人ではしんどかろうと思うのだが…。
店内の女の子、男の子、どうも使いまわしができないタイプ、
キッチン内に入れるような状態ではないらしい。
いやあ、この混み混みの時間帯、きついぞ…。


  


案の定、注文してもなかなか来ない。
器もなかなか洗い切れていないのか、伝票の整理がまずいのか、
キッチンに注文を伝えるのが間違ったのか、
メモの問題か、声に出して伝えきれていないのか、
とにかく揉めている、低い声で叱り飛ばしているのが、
カウンター席に伝わってくる。


  


前菜のサラダ、スープ、作り置きのものさえも出てこない。
出てきても遅い。そして、なぜか冬場だというのに
涼しげなガラスの器に盛られたサラダが、
雨交じりの今日の天気を余計に寒く感じさせる。
食べる前から、何だかなあ、ちょっと、気持ちが引ける。



そんな気持ちになりながら、再び本に目を落とそうとした途端、
視界の右手に知り合いの姿が見える。
ああ、今日の出張先が重なっていたわけか。久しぶり。
でも、相方を連れてのお出かけなのか、二人席で喋っている。
邪魔するのも無粋な話、気づかないふり。気づかないふり。


やっと、サラダ、パンとスープ。
時計を見ながらイライラしてくる。本来予定ならば食べ終わって、
出先に向かう途中なのだ。なのに…。
と、声をかけられた。彼女だった。
あー、向こうの奥に座っていたのに私に気が付いて声をかけに来たのか。
知らないふりして食べて出ようと思っていたのになあ…。
(人気の店でみんな集まってしまったのは偶然だけれど)


さて、同じところに向かうのに、彼女にはまだメインが届いていない。
私はあっという間に平らげて身支度整え、出発体制。
どうするのかな、遅れるつもりかな。
気にはなれど、席を後にする。
久しぶりに会場に着く。
ここ数年の出張三昧の生活から離れていると、少し新鮮。
そんな月曜日の午後、週の初め。

踊る猫

踊る猫

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)

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