Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘とバーチャルなウフィッツイへ

本日は立春だが、昨日の続き。
昨日の節分の日の京都、後半編。午後の記録。
京阪出町柳から今出川通りを銀閣寺の方向へ歩く。
10分程で百万遍知恩寺に到着。
以前家人と初めて来た時はフリーマーケットで賑わっていた。

    


京大キャンパス内を通り抜けてから、先に吉田神社へ参詣。
予想以上の節分詣でに圧倒され、静かな京大学内に戻る。
時計台のあるレストランは予約なしに入ることは出来ない賑わい。
それに節分で普段以上に人出が多い様子。
ランチを諦め本命京大総合博物館へ。
せめてもと、百周年時計台記念館の歴史展示室をひやかす。
戦前の学生食堂のメニュー、なかなか豪華。


  

  


特別展「マリア十五玄義図の探究−三つのマリア像−」最終日。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/130118_1.htm
そして、同時に特別展「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/130123_1.htm
どちらの展示も非常に工夫された内容で素晴らしかった。
とくに、これから作品鑑賞をする若者の興味を喚起する工夫、
復原過程を説明する内容、そして、更に時間や興味がある人間には、
詳しく作品一つ一つについて知ることが出来るようになっていた。
なので、もう一度時間が許せば訪れたい。
アンケートに答えると、今回の図録が頂けたのも太っ腹な。


  

  


娘といつ欧州海外旅行が出来るかどうか。
あの素晴らしいイタリアはフィレンツェの美術館、
一緒に歩けるようになる頃には、今よりも気力体力が衰えていて、
新鮮な感動も旅の情趣も果たして受け止めることが?
そんな不安を胸に抱きながら、門外不出の作品をバーチャルで楽しむ。


  

  

  


機械に頼るのは少々不本意なれど、これからの時代、
このような機器、プロジェクター、予め窓や壁に装着されていれば、
部屋から見える景色は異国の美術館だ。
とにかく、実物大で鑑賞できる上に、細部を拡大してみることも出来る。
この画像の美しさは何物にも代え難い。
作品を損傷することもなく、思う存分近づける。
むろん、その場で鑑賞する臨場感は味わえない。



されどいつ行っても混み合っている、また、スリや置き引き、
旅行時間の性減などに脅かされずに好きなだけ作品を眺めることが出来る、
その便利さは今の時代だからこそ、
そして気ままに出歩くのに不自由になってきたからこそ、有り難いシステム。
自分の家に欲しいものだと欲張りにも思ってしまう。
海外旅行の楽しみは、現地の博物館・美術館探訪が主だっただけに、
ひとしおそう感じてしまう。
さて、中学1年生の娘にはどう感じたのか、今回の特別展。

ウフィツィ美術館―フィレンツェの名画100+1

ウフィツィ美術館―フィレンツェの名画100+1


さすがに昼過ぎに食べた屋台のケバブではお腹が持たない。
ラッキーなことに博物館の向かいの通り、京大生協の並びには
マルシェがあるようだ。そう、この中庭は関西日仏学館、
アンスティチュ・フランセ関西のある建物。
1階には素敵なレストラン、ル・カフェがある。


  

  


素敵な内装、音楽、佇まい、先ほどのイタリア旅行から、
一気にフランスへやって来たかのような錯覚に陥る。
メニューはもちろん、量も味も申し分ない。
娘も大満足。月初めに一度の中庭・テラスのマルシェ、
フリーマーケットを冷やかす時間は無かったが、
またの機会の楽しみに取っておこう。


  

  


親子で1日まったり、とまではいかなかったけれど、
日本の行事、異国の文化に触れて刺激的な1日。
京都大好きの娘が、学ぶ気持ちの片隅に、
かーちゃんにはとてもとても縁遠かったこの街、
敷居が高かった場所を好きになってくれるといいのだが。
そんな期待を抱きながら、帰路に付く。
片道2時間は優に超える。
憧れの京都は、物理的にも遠い場所。
節分、立春、鬼は外福は内。