Festina Lente2

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紅茶で再会

法事で帰阪した友人と会食。
それまでは、相も変わらずぎりぎりまで職場の片付けをしていたので、
予定としていた転勤前の装い、白髪を染めることも出来ず、
化粧をすることも出来ず、がさがさの荒れた手のまま、
荒んだ状態で再会する羽目になってしまった。



荷物を積んだ車を駅前に止め、
電車で待ち合わせの駅に。
初めて行く可愛い紅茶専門店を訪れるのは気恥ずかしい装い。
あれこれわだかまり無くしゃべくって、
あっという間に平らげるアフタヌーンティー



場所を変えイタリアン。前菜バイキングのある店。
とりとめもない話題でしゃべれるのは、中学以来の付き合い。
思えば長い付き合い。
けれども、会う時はいつも昔のままの私たち。
同窓会の集いというものも、こういうものかも知れないが、
転校、転校で、小中を動いた自分には馴染みが無く、
気心知れた数少ない友人達と過ごす時間が宝物。



友人達は子どもの結婚、孫の顔、或いは就職、
下の子が大学にという話題に溢れているのに、
中学2年になろうかという娘の、学校でのいじめ問題やクラス替え、
受験のための塾選びに頭悩ませる日々。
自分の転勤も実感無く明日に控える着任日。



そういう時に心置きなく話せる友人に会えるというのは、
緊張感がほぐれて良いもんだな。
「こんな忙しい時に」そう、忙しい時間の隙間を縫わないと、
なかなか会えないじゃないですか。
「どこでもドア」があるのなら話は別だけれど。



また会いたいね、ゆっくりね。
そんな会話で一日を締めくくる、弥生晦日(つごもり)。
旧友との再会に心和ませ、帰宅。
明日からは新しい職場。

紅茶の文化史 (平凡社ライブラリー)

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