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幽霊・妖怪画大全集展

博物館や美術館がお堅いイメージを脱ぎ捨てて、
顧客獲得のために涙ぐましい企画を立てているのではあるまいか。
そう感じている方も多いのではないか、昨今。
東京上野の国立科学博物館のチョコレート展も、お子様連れの客層確保。
そして今日は[/http://www.mus-his.city.osaka.jp/index.html:title=大阪歴史博物館]にて、幽霊・妖怪画大全集展
この特別展は、暑い夏を涼しく過ごす為というよりも、
連休を挟んで前期後期展の展示品入れ替えも含め、
2度足を運んで貰うつもりで、商魂逞しい企画。


  


何しろ国民は『ゲゲゲの鬼太郎』で育った世代、
ゲゲゲの女房』の朝ドラを見た世代、
ぬらりひょんの孫』を漫画で読んだ世代、
はたまた楳図かずおの怖い漫画を読んだ世代、
とにかく老若男女、アニメファンなならぬ世代も含めて、
普段は美術館・博物館に縁の無い者も気になる、
興味ある企画だと申せましょう。


  

  


ビラにもHPにも渾身の力を入れ、宣伝もぬかりなし。
どこぞのアイドルになぞらえて、人気投票まで行うありさま。
そんなリキの入れ具合を分かっていながら、夕方の新幹線で帰る予定の
とーちゃんを送りがてら、大阪市内にのんびり出かけた私達が目にしたもの。
それは、かつて無いほど混雑しまくり、チケットを買うにも入場するにも長蛇の列、
入場制限が掛かった歴博特別展の大盛況ぶり。


  

  


いや、嬉しいような嬉しくないような。
いつも閑散として、混んでいても京都の美術館等には及ばない、
だからこそ油断していた私たちを待ち受けていたもの。
長蛇の列に、チケットを売る場所はたった二箇所のお役所仕事、
連休中の混雑にも増員することなく臨戦態勢の、
およそ商売人気質があるとは思えない歴博の対応。


  



並んでやっと入場すれば、雅にはほど遠い幽霊や妖怪の類を、
鑑賞する間もあらばこその押すな押すなの押しくらまんじゅう。
お陰で目的のものを見るために、敢えて借りた案内テープを何度も押して聞き、
時間稼ぎ、いや、時間潰しをする必要まで。
想定外の画集の売れ行きに印刷間に合わず、在庫も尽きて
前払い、できあがり次第送付という受付制図録販売の有様。


  


やっと展覧会場を見て・・・、見て・・・、見て回ろうとしたら、
お子様に配慮した説明・解説用紙の貼り位置が異様に低く、腰が痛い。
また、解説が長く面白いのでみんな読んで鑑賞するものだから、
進まない進まない、長蛇の列。
全くもって、非常に疲れ果てて閉館ぎりぎりまで鑑賞する羽目に。
(前期・後期展の詳しい様子を知りたい方は、私の敬愛するこちらブログへ
 →http://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-2806.html
  http://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-2807.html
  http://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-2860.html


  


おそらくヘルパーさんに頼んで、もしくは知り合いにお願いしてやって来た
車椅子の鑑賞の方は、入り口前まで並んでいて、帰宅時間になったのか、
鑑賞せずに帰られた方も・・・。
連休中だからのせっかくのお出かけも、連休中ゆえの混雑で鑑賞不可とは。
そんな異常とも言える混雑の中で、幽霊妖怪達は紙面の中から、
げに恐ろしきは生きている人間の執着と思い知ったやも知れぬ。


  

  


結果、家人は執着していた新しい大阪駅周辺、グランドフロントを
見て歩く食べ歩くなど到底無理難題の中、ご不満の体で新大阪へ。
こちらも疲労と空腹を抱え、とーちゃんご所望の串カツを食べてお見送り。
さて、とーちゃん、忙しい連休だったね。
前半は東京や神奈川で、後半は大阪・神戸・京都で。
家族の連休は出ずっぱりだったね。お疲れ様。
そして、ありがとさん。次に会えるのはいつかな。


  


写真で見る日本妖怪大図鑑

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日本の妖怪 (図解雑学)

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