Festina Lente2

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日常という戦線に復帰

職場内では、まだそれほど人間関係が築けていない。
転勤して1ヶ月弱の連休明け、仕事モードに切り替わった?
ちゃんと上手く戻れている? そう思いたいのだが。


というか、休み時間も殆ど無く、休憩一服という時間も、
隣近所の席の人と、「連休中どうだった?」なんて会話もない。
無口で辛辣な隣人と、話し合いや打合せがぎくしゃくしたまま、
間合いの取れぬまま、日常という戦線に復帰。


復帰というべきなのか。連休は離脱なのか。
いや、そういうわけではないのだが。


疎外された感を持たずに生活、もとい、仕事ができるようになるまで
どれくらい掛かるかなあ。フルタイムしか経験のない人間は、
非常勤・パートという感覚は今一つ分からない。
ずっと張り付きなので、オンとオフの切り替えが下手なのか、
それとも常日頃から自分がこうなのか、どうにもこうにも、
長期休暇、連休明けの自分のふわふわした感覚が心許ない。


軽口、冗談、ちょっとした情報交換、そういう個人的な話題も
何もかも控えて、自分をどのように見せたらいいか、
見繕えばいいのか、分からないまま夢中で過ごした一ヶ月。
心ここにあらずといった方がいいのか。
それとも、元より馴染みのない今の職場に集中を欠いているのか。
以前の職場が恋しいというのではなく、恋しいというよりも、
慣れてしまった身についた感覚が、自分を解放してくれない、
ルーティワークの楽ちんさが、心身を浸食していたのだと改めて思い知る。


若い頃の転勤は、環境が変わった面白さ、楽しさ、目新しさで、
何事にも興味津々、やる気十分、テンション高め。
「いつも笑顔でにこにこ笑っているね」と言われたくらいだった。
なのに、今の私はどうなんだろう。
夜遅くまで起きていることさえ、叶わない。
というか、早く何もかも忘れてしまいたいような、
忌々しい苛立たしさですぐに沸き立つような、沸騰した頭を、
どうにか鎮めてチカチカ点滅するような1日の出来事を払拭したい、
そんな思いで一杯になっていた。


連休が明けると少しは心の余裕が戻ってきたかと思いたいが、どうだか。
心の中は、はじけたくてもはじけることの出来ない、
爆ぜたくても湿っているような、そんな思い出一杯だ。
風薫る5月。私の心を柔らかく渇かして軽くしてくれるものは?
他人任せに出来ない自分自身のことなのに、幾つになっても途方に暮れる。
足元の確かさ、不確かさ、危うい自分の立ち位置、
見極めの難しい新しい職場。一挙手一投足、投げやりになってしまいそう。


連休は楽しい思い出を凝縮して、心のカンフルになったと思ったが、
再び別れ別れに生活するストレスは、それなりに心に響く。
共に居ても離れていても、ある意味別のストレスになるのが哀しい。
簡単なことが素通り、すれ違い、思い通りにならないことも多い。
ちょっとした行き違いが、膨れあがって暴発しそうになる、
そんな贅沢な家族の距離の一触即発も許されるのは家の中だからこそ。
仕事ではそうはいかないものなのだ。分かっているが、
朦朧として白昼夢、何もかも投げ出して叫びたくなるような衝動。


こういうものは、幾つになったら消えるのだろう。
人間、幾つになってもなかなか消えないものなのだろうか。
何年仕事をしてきても、積み重ねたものがあっという間に消える、転勤。
埋めてきた隙間が、根こそぎ無くなってしまい、
隙間どころか何もない荒れ地を耕すが如く、殺伐とした気持ちで、
試行錯誤の手探りを繰り返す日々が、また始まった。
そんな感じの連休明けの私。

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