夕方の3時間カラオケ

そもそも、事の発端はカラオケ。
良くも悪くも、職場の忘年会がこともあろうに、
前職場の先輩御用達の、馴染み？のカラオケルームに決まったことによる。
そもそも、前職場でも先輩はカラオケルームで忘年会を行った。
まさか今度の職場でも、違うメンバーで同様のことが起ころうとは。
当然何かを歌わなくてなならぬ。
何かを練習しなくてはならぬ。

さらに今年の相方の一人は、30代、一人カラオケのツワモノ、
暇があれば飲むか歌うかという人間だ。
このくそ寒い中、職場の出張に大勢で向いて直帰もOKという日に、
この両者から誘われて、嫌とすげなく断ることも出来ず、
何かしら練習せねばという必要にも迫られ、出向く羽目に。

この年になって、こともあろうに、取りあえずカラオケとは。
そういう誘いが掛かるようになったことを喜ぶべきなのか、
それとも、さりげなく振り払うべきなのか、
よくわからないまま。
何しろ、この新しい職場、居心地がいいのか悪いのか、
正直よくわからない。
仕事が面白くないわけではないが、どこまでどうしていいのか、
人間関係もしっくり来ないまま、取りあえず、
取りあえずのまま流れてきているのだ。

そんな気持ちを振り払うように、お付き合いで歌う。
そんな自分が、何だか自分じゃないような気もする。