同窓会兼忘年会
高校を卒業してから30年以上経つ。
はっきり言って定年、アラ還を見据えての仕事。
人様よりも遅くに結婚、出産だったから気持ちだけは若いが、
もう退職して第二の人生、全く別の仕事に就いている人間もいる。
結婚、離婚、再婚、単身赴任、親の介護、育児、受験、仕送り、
何でもござれの当たり前の人生を、あちらこちらに垣間見ながら、
知った顔ちらほら、知らない顔殆ど。
ただただ、同じ学舎で過ごした青春を懐かしみ、
飲んだり食べたりの合間、自己紹介。
プライベートに差し障りなく、それでも、懐かしく、
ただただあの頃を共に過ごした、共に学んだ、それだけで、
近しく思いを一つにする、何と単純な私達。
知っている知りすぎていることが、変に心を泡立てるから、
余り知らないでいるまま、初めての参加の学年同窓会の方が、
気が楽だと言えば気が楽。
1次会だけでさようならをする、それがいい。
名前を聞いても、名刺を渡されても、なかなか覚えられない、
今度いつどこで逢うかわからない、そんな繋がりの私達だけれど。
そんな私達だけれど、心のどこかで応援している。
ここまで頑張って来た自分自身に、友人に、仲間に、
ここで、首都圏で、地方で、異国で頑張っている同窓生に。
どこで繋がっているかわからない仲間に、しばし思いを馳せる。
消息知れずの誰それが、いつの間にか増えてきて。
生きているだけで儲けもの、そんな言葉が似つかわしい年齢に、
なってしまった、なってきたような、私達の同窓会兼忘年会。
- 作者: 伊丹正人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/01/07
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 山本将史
- 出版社/メーカー: ネットワークギルド
- 発売日: 2013/12/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る