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小津安二郎没後50年

Location: Japan
Tags: Setsuko Hara, Art, Chishu Ryu, Director, Birthday, Sunrise, Tokyo Story, Film


ということで、今日のグーグルは小津安二郎の誕生日。
でも、私の世代というか、私の年齢では彼は有名人だけれど、
身近な存在でも何でもない。
どちらかというと、親の世代の映画の世界の人。
伝説の女優も、私達世代の美人さんの基準からいえば、
そうなのかなあ? という感じ。


そして、その美人女優は人の前に姿を現すことなく、
何をしている人なのかちっともわからないまま。
昔々の銀幕の中でしか生きていない人なのだ。
何でも小津映画は立ったり座ったり、
居住まい・佇まいの美しさを求められる映画だそうで、
体に、足腰に答えるローアングルが堪えたのだとか。
引退理由は定かではないが、そんなふうに語ったことがあるという。


往年の名優も老人の姿しか見たことがない。
それよりも、今は年老いてしまった美人女優のお父さんでしょ、
そこから入っていった人名、有名人にしか過ぎないのだ。
業界ではとても問えも有名な人かも知れないけれど、
彼の作品を見てしみじみと感動を覚えた世代ではない。
歴史上の人物ほど遠くはないけれど、それに近いかも知れない感覚。


まだ黒澤明の方が、余程身近で、リアルタイムで映画を見た。
私が映画に熱中するようになった時には、まだ生きていた。
だから、発表される作品にリアルタイムで反応することが出来た。
けれども、小津安二郎は私が物心つく前に、それこそ還暦で、
今でいえば若すぎる年齢で亡くなってしまった。


12月の12日。私がいつも思い出すのは、最初の職場での同僚。
仕事上ペアを組んだ先輩の誕生日だったなあということ。
まだ、彼の方が小津安二郎を覚えているのかも。
方言のキツイ、下手するとどこの組のあんちゃんかと思う程、
そんな人だったが、結婚して父親になると、すっかり大人しく、
めっきり痩せて、別人のようになってしまった。
その人はどうしているだろうかと、昨日の同窓会の続きのように、
ちょっと考えてしまう、これも師走ならでは?


新書711「東京物語」と小津安二郎 (平凡社新書)

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