Festina Lente2

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大雪のバレンタイン

(写真は全て大きくなります)
金曜大雪、バス30分遅れ。こりゃもう、遅刻だな。
うん、バスに乗れただけでも幸いか。
乗車中に「運転停止命令が出ました」と運転手、何ですと?
途中下車、歩いて遅刻出勤。こんな日にも仕事か、おい?


   


実は今日、今晩は上京、関東入りする予定。
とーちゃんとラブラブ、いや、明日の催しに間に合うように、
前日から関東入りする予定だったのに。
ただでさえ運動神経には自信が無いのに、よりによって、
滑りやすくグチャグチャの悪路の中、JRの駅までひたすら歩く。
もはや、尻餅を打つこと出勤途中、退社途中計2回。


   


電車はひたすら遅れ、(地下鉄じゃないから影響大)
予定していた新幹線には乗り遅れ、運良く乗れた新幹線は、
どんどん遅れていく。殆ど定時で新大阪を発車したにも関わらず、
結局26分遅れで新横浜着、何とか関東入り。
そこからとーちゃんの待つ駅まで行けば、バスの時間は無くなっても、
タクシーで家まで、温かい家まで…!?


   


車窓から見る景色は、雪国以外の何ものでもなく。
駅から家まで歩くことに。
ちなみに普通であれば20分も歩くと着くような道だが、
駅からずっと上りという、私のような軟弱者にはプチ登山に等しい道。
案の定、雪路に足を滑らせ尾骶骨強打。
余りの痛さに泣きながら雪の中を歩く。


  


はっきり言ってスキー場に来てしまったかと思った。
ここは神奈川県じゃない、新潟だ。
いや、山形だ。そう思った。
泣きながら歩いて(動かないと凍死するしかない)、
ひたすら登山に近い坂道を歩く。
傘も、靴も、役に立っているのかいないのか。
1時間以上掛かって、真夜中家人宅到着。


  


誰ですか、「ホワイトヴァレンタインデー」なんぞ抜かしたのは。
死ぬかと思った。
痛くても歩けたのは火事場の馬鹿時からならぬ、
死にたくないからといっても過言ではない。
雪の中、タクシーも通らない、あちこちで事故ってる、
その中をひたすら歩き続ける。



八甲田山に来たかと思ったよ。本当に。
大阪から何しに来たんだと思ったくらい。
職場でモラハラにあって、鬱々としていたから、
久々に関東での催しに参加したいなんて思ったばかりに、
死ぬような目にあったよ。
もはや、真っ暗な雪道の写真を撮る元気なんてなかった。


もう、若くないんだ。冒険はできない。
雪の坂道を歩くなんて、自殺行為だとさえ思った、
大雪の2月14日。
体中湿布だらけで倒れるように寝た。


八甲田山死の彷徨

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中高年の雪山入門

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