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「東京グール」と「関ヶ原」

9月6日水曜、仕事から離れて9日目。
「これでやっとストレス源から離れることができて、
休めて嬉しい、ホッとする」という先週の気持ちが薄れ、
「仕事から離れてしまった、自分は何て弱い人間、世渡り下手なんだろう」
という罪悪感のようなものに苛まれる今週。


簡単に家事をこなし、小雨を理由に洗濯もやめて、レディスデーに。
映画館の老人の多さに驚く。
「東京グール」は、原作のごく一部の実写化なので想定内。
それほど残酷さも前面に出されていない。
本当はスプラッタの連続のような話なのだが、
映画化はファンの間からかなり無理があると受け止められているので、
この程度でも仕方ないだろうという、そういう想定内。


人気俳優の活躍の場を作る、人気の漫画作品の原作に頼る、
若い人を集客して話題を作る、色んな思惑が重なって作品化が
為されるのだろうけれど、何だかなあ・・・。
CGを如何に駆使しても、原作には遠く及ばない。
漫画を動画にすれば格上になるかというと、そういうわけではない。


東京喰種-トーキョーグール-[movie]

東京喰種-トーキョーグール-[movie]

 
アニメ「東京喰種」オリジナル・サウンドトラック

アニメ「東京喰種」オリジナル・サウンドトラック


同じように原作があっても、現実の歴史的背景を持つ、
更に幾ら映像化しても漫画ではない「関ヶ原」は、
人気俳優を起用していても、様々な背景が持つ重みの違いから、
想定内の集客力。
レディスデートは思えないほどの老人の観客者の多さで、
ある意味、私は圧倒された。自分もシニアだとはいえ、
どう考えても、行き所が無く、年齢上の優待価格以外の理由で、
映画館に高齢者が集まっているのではない、と思えた。


関ヶ原」は様々な切り口のある歴史を随分美化したと感じたが
上映時間の長さを感じさせない展開は良かった。
歴女も増えて、若い人の間では人気の俳優と登場人物が被る。
人間味がないと称される石田三成が、人間らしく苦悩する、
理想を求めながらも、空回りしていく姿が、
仕事や職場の人間観関係を思い出させて、少し心苦しくなる。
何時の世、何時の時代でも似たようなことはあるのだろうが。

 
関ヶ原

関ヶ原