Festina Lente2

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患者に優しい病院を目指して

昨日、中崎町に迷い込み、図らずも、「プチ癒し空間」を体験。
しかし、そんな平和な時間も空間も求めて出歩けない
現実を抱えていた時期は、インターネットは魔法の小箱だった。
丘の上に建つ、とある大学病院の威容は、
下から見上げ、通う者には圧迫感十分であった。
(これを頼もしいと感じるべきだったのだろうか)
いったん内部に入ると、周辺に緑の森やため池、
ニュータウンの景色が一望できて、
ある程度の開放感が得られたのだったが。


高層マンションの集合地か? と錯覚する某大学病院は
借景に摩天楼よろしき都会の夜景を観る事ができ、
これまた、不思議な世界だった。
入院患者、通院患者、家族、それぞれは異なる印象を病院に抱く。
かつて住居学を学んだ時、当事者では無かった頃、
深く思い至る事の無かった自分を恥じる。
居心地のいい場所を求めてと言いながら
机上の理論しかインプットされていなかったことを。


実際はカウンセリングの場面と同様、
相手を無条件に受け入れる、不安を和らげる、
優しく力づける、目に見える形が必要なのだった。
目の前の人が共感の言葉やうなずきや笑顔を必要とするように。
「相談室」の公的な整備が遅々として進まない中、
町屋の店々の手作りの雰囲気は、低予算現場が
せめて参考にしたい「癒し」の演出のひとつだ。


取調室に閉じ込められるようなムンテラの後、
悪夢が追いかけてくる、白い壁、白い部屋、
四角い建物、暗い廊下、・・・
夏の終わりが近付いて来ると、
お盆でもあるまいに、心の中に蘇ってくる亡霊にも似た思い出。
予期不安。

どうか、優しい気持ちを目に見える形で、
           耳に届く言葉で、
・・・明日は家人の通院日。

患者に優しい病院をめざして

患者に優しい病院をめざして

プレイセラピー―こどもの病院&教育環境

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