Festina Lente2

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入院顛末9/24(日)

昨夜はとうとう寝付けず、こっそりテレビを見てしまった。
チャングム。やっぱり2度目でも面白かった。
朝方起きると、ルートを入れている右手がむくんで痛い。
利き手にルート確保されると、けっこう苛々する。
7年前に産婦人科に入院した時は、毎日右・左と差し替えていたが、
ここではいつ差し替えるのかな? 私の血管のせい? なのか、
ここでも、何人もの看護師さんが血管を探すのに苦労している。
ふにゃーんとした血管で、縛ってもピシッと浮き出てこないのだ。


40時間以上点滴だけで生活するのは、生まれて初めてだ。
もっとも、お茶は飲めるし、空腹感は余り感じないものの、
今朝はさすがにコンソメスープの香りが、ちょいとこたえた。
とうとう今日は、娘の小学校初の運動会。ごめんよ。(泣)
仕事のこともあるし、考えなくてはならないことはたくさんあるが、
考えてもどうにもならないところが、辛い。


ここは体温計も、自前。こんな病院、初めてだ。
週末、祭日前に入院した私には、それが出来ず、困った。
貸してくれる看護師もいるが、計らず回っていく看護師も。
(家人に伝えたのだが、一向に体温計までは頭が回らないらしい)
まだ一度も話したことの無い、カーテン越しの隣人に、
「話を聞いていたら怖いわ、癒着していたらどうするの、
早く処置したら。」と突然声をかけられ、一瞬固まる。
(怖いんなら人の主治医の話を聞くなよ・・・)大部屋も良し悪し。
去年の家人の長期の入院は、治療の必要上から個室を余儀なくされたので
幸いにも、プライバシーに関しては問題なかった分、
ちょっと、こういう刺激に対する抵抗力は落ちていたかも。(苦笑)


この後、昼寝をしたら、点滴の管が抜けて血が飛び散っている夢を見た。
オールカラーのリアルな夢なので、迫力。・・・我ながら軟弱者。
ネットに繋げないとなると、がっくり来て、そのまま寝ると、
夢の中ではちゃんと繋いでいるしねえ。
私の脳は欲望充足に貪欲で、敏感に出来ているらしい。 (笑)
補償作用が効いていて、宜しいと言えば宜しいのだが。



夕刻6時前、娘と家人がビデオを持って、
運動会の様子を見せに来てくれる。
娘と違って家人の何と日焼けしていること。ご苦労様である。
しかし、田舎のマンション群有する小学校は、1学年5クラス。
どこに誰がいるのかさっぱりもわからず、グラウンド芋の子洗い状態。
家人は娘のクラスとは違う所ばかり撮って、ビデオの性能のせいにする。


国旗掲揚なんて撮って、どうするつもりだろう。
テープの無駄遣いしないでよ。
いつもと違う、運動会の朝の体操服の登校途中の娘の様子とか、
きっと嬉しそうにピースしているだろう娘の様子とか、
友達としゃべっているところとか、
そういう娘の学校での普段の元気な姿を、
記録として撮っておこうという気持ちが無いのかね、君は。
(演出もしなかったのかね、ほんにもう)

何だか、がっかり。
家人の父親としてのモチベーションの低さというか、
センスの無さというか、自分との温度差に引いてしまう。
「シャイニング」の気分だな。(私だけ「熱い」ってか)
くじ引で席取りしても、そんなにいい場所じゃないから、
何にも見えないって感じだし。期待しすぎていたなあ。
玉入れに向かう娘の三つ編みのお下げ姿が、チラリと見えただけ。
嗚呼・・・。イベント狂想曲。


子供の「旬の時期」はあっという間なのに。
昨日と今日はもう違う顔をしている問のに、
そういう胸を締め付けられるような切なさを、
一人娘に感じることは無いのかね?
それとも、入院しているから余計にそう思うだけかな?
何事も無く9月を乗り切りたいと思っていたのに、
予期不安が的中してしまったなあ。