Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

おとなしく読書

風邪気味。今朝アマゾンから小包。そう、秋らしく読書にいそしもう。
連休中の読書三昧。殊勝にも見えるが、何のことはない。
熱発38度になるかならないかの体調なので、おとなしくしている。
体調の悪い時ぐらいでないと、じっとしていないので、
ある意味、やっと腰を落ち着けて読めるかな。


今回取り寄せたのは、河合隼雄『縦糸横糸』『対話する生と死』
まあ、仕事と気分転換を兼ねて、少々軽めの読書。
心の中で、それこそ、いつもの先生の口調を思い出して、
そんな感じでサクサク読んでは、少し立ち止まって考える読書。
鷲田清一『「待つ」ということ』『じぶん・この不思議な存在』
ちょっと固めの、真面目に取り組む読書。
物事を考えたい時に、この手の本は少し頭にねじを巻いてくれる。
でも、哲学的な思考回路に入る前に、どういうわけだか、
設問を設けて解き方を考えようとしたりする、自分のサガが哀しい。


取り寄せとしては、いつになく異色の本を選んだ。
萩尾望都イラスト集(増補版)『金銀砂岸』。
知る人ぞ知る、黄金期のイラスト集の豪華版だ
うん・・・、ちょっと浸りたかったんだよねえ。若かりし頃の感動に。
繊細な物語の世界が、精緻な線、色彩とデザインと渾然一体となって、
彼女の連載を毎週毎月待っていた、あの黄金期を髣髴とさせるんだよねえ。
私が持っているマンガ家のイラスト集は、年相応というか、
リアルタイムで読み続けている、吉田秋生青池保子一条ゆかり
当然、ファンとしては必須アイテム、保存版です。ふふふ。



図書館からも借りてある。予約しておいて、やっと順番が廻って来た
海堂尊『チーム・バチスタの栄光』。あちこちで噂を聞いていたので、
ここは、やはり読んでおかずばなるまいという、読書。
普段はあんまり読まない分野でも、食わず嫌いというのは何だから、
一通り味見してみるのは、食い意地の、いや、好奇心の為せるワザ。
それでも、寄る年波にはかなわないのか、何なのか、
推理ものやミステリーは、年を追うごとに読まなくなってきた。
大好きな恩田陸の作品でも、この頃は疲れる時が増えてきたような気がする。


最後に、いわばトイレ本に近い、時間の空いた隙にちょい読みする本。
超軽く?気分転換に借りた、柴門ふみ『恋する文豪』
自分の好きな本や読んだことのない本など、他人がどのように読むのか、
それはそれなりに興味がある。だから、時々、この手の本を読む。


大体、一気読みする時もあるが、平行して色んな本が読めるたちだ。
空いている時間の長さや、朝昼晩の体調・気分に合わせて読む本を変えるからだ。
こういう読み方は、子供の頃はできなかった。
一気に読んで次々読破するのが、昔の読書のスタイルだった。
今は、俗事に囚われる事が多すぎて、集中力に欠ける生活だから
どうしても軽めの読書が多い。そのせいか、平行して多読という、
節操のない読書スタイルが、通常と化している。
             


連休からこの1週間、読書三昧か妄想三昧で過ごす予定だ。
秋は物思いの季節。ただでさえ何かと1年前を思い出して、暗くなる。
何かと比較して、考え込む。その隙に読書しているようなものかもしれない。
私はこの頃、自分の中に湧き上がってくる、妄想と思い出の合体した
如何ともしがたいものを、無理に追い払わないようにしている。
好きに行き来すればいいのだ、自分の中を、と思うようにしている。
多分、気分転換に『FESTNA LENTE』を書いているせいかもしれない。
息抜き、ガス抜き、灰汁抜き、メンタルデトックス
今、この時間は、そういうものかもしれないと思っている、今日この頃。

幸福に驚く力 (かもがわCブックス)

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本を読む女〈1〉 (大活字文庫)

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