戦争映画を背景に
DVDあふれる今でも、学生にとっては、映画は高価な娯楽だ。
昔々、高校時代、誕生日祝いに友人たちが100円ずつ出し合って
映画のチケットを買ってくれたことがある。
で、放課後、みんなで観にいったのは
「カッコーの巣の上で」なかなか渋いでしょ。
後年、舞台でもこれを見た。
心理学・精神医学方面や病院ものへの興味は、
既に、この頃から芽生えていたのかもしれない。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (7件) を見る
それは、学園祭とか学校祭とかいうものではなく、高校の文化祭だった。
視聴覚教室で必ず映画上映会があった。誰の好みかわからないが、
ある日職員室前を始めとして、あちこちに、ポスターが貼られる。
高校に映画研究会があったかどうか、覚えていないのだが。
「ジョニーは戦場へ行った」「サンダカン八番娼館」。
あとは、何だったか覚えていない。
3年間のうち、「サンダカン八番娼館」1本だけ見た。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2004/11/26
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 164回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
この年になっても思うのだが、この作品の選択って、
結構きついものがある。
高校の文化祭で、上映するようなものなんだろうか?
私が保守的なのかな? おくてだったのかな?
まあ、こちらにはいい刺激になったのだけれど、
それでも目が点?!になって鑑賞した記憶がある。
ノンポリでボーっとしている文学少女には
実際問題、知らないことが多すぎたのだ。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2005/08/24
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 184回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
「ジョニーは戦場へ行った」に関しては、午前の部で見た友達が
いやあ、あれは見るのはやめた方が・・・と言ったので、
勇気が出なかった。(今から思うと、ぜひ見ておくべきだった)
大学時代、学祭にはノータッチ。映画研究会の上映1本だけ観た。
「僕の村は戦場だった」・・・階段教室は閑散としていた。
改めて振り返ると、学内での私の映画鑑賞暦って・・・、
暗い。(様な気がする)
- 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
- 発売日: 1998/07/25
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
さて、「父親たちの星条旗」だが、ネタばれになるからストーリーは書かない。
それよりも、パンフレットの仕上がりと内容が気になる。
無名性を前面に出すのは、記録映画としての側面を持たせるためだとしても、
映画の内容の割に、パンフの説明が今一つでしっくり来ない。
クリント・イーストウッドの発言があるのは当たり前で、それ以上に周囲の
発言・論評があってもいいのではないかと思うのだが、
巧妙にそぎ落とされているような気がしてならない。気にしすぎか?
- 作者: ジェームズ・ブラッドレー,大島英美
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (40件) を見る
アメリカの選挙戦を背景にしているからか?
戦争鼓舞に関する情報操作の虚しさ、資金集めの実態、
民衆が、敢えて見ようとも知ろうともしなかった真実を
奇しくも運命によって背負わされた人間と、時代との相克を、
アメリカ側からの観点で作っているにもかかわらず、
資料的な情報提供も曖昧だ。
まるで、これ以上述べたくないかのようだ。自分たちの汚点を。
唯一、日本側のこの抵抗姿勢をベトコンが真似をして、
アメリカは最終的に敗北に追い込まれたのだという解説には、
なるほど・・・と思ったが。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/10/27
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
作品のパンフそのものに、匿名性を持たせている訳じゃあるまいし、
大手新聞のサイン記事を要求するわけじゃないけれど、でも何か変・・・。
何かが隠されているような気がして、変な感じがする。
うまく言えないけれど。
ニューヨークタイムスで、46週間もベストセラーに入ったこの原作に、
答えは隠れていたのだろうか・・・。それにしても、
この映画に対する何かが、巧妙に隠されている気がしてならない。
クリント・イーストウッドは発言する権利もあるし、
そういう立場に、ある。しかし、それ以外の人々は、
アメリカ側は、有識者は、大衆は・・・。
俳優側のコメントも、インパクトに乏しい。
日本側への配慮なのか、アメリカ側の作戦なのか、
単に、映画会社の方針なのか。
似たような文章を、同じような切り口を並べ替えて、
載せているだけの印象が強い様に感じる、今回のパンフ。
それとも12月公開の映画と抱き合わせなので、
少々コメントを控えておかないと
次作のパンフレットの内容に抵触するのか?
「ミリオンダラー・ベイビー 」の時は、
クリント・イーストウッドの特集か?
と思うくらい、細かい内容まで丁寧に作られていて、
映画の内容そのものよりも、クリント彼自身を知ってもらうための本?
と思えるくらいのパンフレットだった記憶がある。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 190回
- この商品を含むブログ (531件) を見る
もっとも、あの映画の内容は非常に重いものだから、
映画そのものの内容に迫って、単純に表現・
論評できないということもあったかもしれない。
しかし、あそこまで監督に焦点を当てて、
パンフレットを製作するのだろうかと
びっくりした記憶が、まだ新しい。
今回は人ではなくて、戦争そのものが焦点だから?
硫黄島だから? 時代だから?
もう少し、戦争そのものにも焦点を当てて、
もっと若い人にも(まあ、私だって戦後生まれだし)わかるように、
パンフレットを編集してもいいんじゃないの?
と思ってしまうのは・・・?
何か変、何か違和感を感じるのに、きちんと見えてこない、
そんな自分自身が、もどかしい。
眠くて、でも、眠れなくて、頭の中に火花。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (168件) を見る
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2000/04/28
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (10件) を見る