亀でもいい、好きだよ

川原泉の｢森には真理が落ちている」には、受験生の生活と恋愛が
ほのぼのと描かれている。親子の情愛、なさぬ仲を乗り越えていく葛藤、
家庭的に恵まれない主人公の前向きな、明るさ。
ラストの｢亀でもいい、好きだよ」「ほんとかよ」とシーンは
苦しいことも辛いことも飲み込んで、笑顔を作って生きていく
登場人物のせりふだ。

私の好きな動物は亀だ。というか、トレードマークが亀だ。
亀のブローチ、カメのブレスレット、カメのイヤリング、
亀のペンダント、亀の箸置き、亀のペーパーウエイト、ｅｔｃ．
いや、実際に使うのが恥ずかしい歳になってきたので、
アクセサリー類は、この頃出番が減っているのだが、
カメの指輪は、評判がいいので夏に大活躍。
でも、カメは冬眠するので、そろそろＢＯＸでお休み中です。

腹痛と微熱で、しばらくカメになっていました。
色々あって、身も心も痛い、この２日間。
決して堅いとは言えない甲羅に、ちじこまって、じっと。
頭痛、吐き気、腹痛、微熱、胸焼け、めまい、
ひたすら、甲羅の中。食中毒ではないので、極力吐かない。
吐くと、予想以上に体力を消耗するので。

痛みにめげそうな時、ブログを開いてお気に入りの写真を
娘と眺めました。どこにも行けないけれど、
異国の秋を眺めて、我慢しました。
どう考えても、今度貰った薬とは相性が悪い気がする。
痛みは減っても、・・・と不安になるのだが、
自分に言って聞かせる。

亀でもいい、好きだよ。
自分で自分に言ってみる。そして、亀でもいい。
ゆっくり、いそいで、元気になれるのならば。
ゆっくり、いそいで、ゆっくり、いそいで。
呪文のように唱える。
自分に、そして、「誰か」に聞こえるように。
昔の曲を聴きながら。

2000(ミレニアム)ベスト