Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

今日、気になったこと

朝から様々な連絡事項と打ち合わせ、通達文書、呼び出し。
会議が目白押し。ルーティンの仕事のほかに、これかい?
何て一日の始まり。ため息をついたら幸せが逃げるというけれど、
この忙しさ慌ただしさに、ちょっとげんなり来てしまった1日の始まり。


同僚である、年配の先輩が呟く。「自殺っていうのは流行するよなあ」
聞けば先輩の学生時代に、二人の友人が自殺したのだという。
時代は遡り、当時の話から、当然(予想されるべく)
二十歳の原点」の話題になった。
なんと、高野悦子は、先輩の大学の「先輩」だったということが判明。
あっという間に「二十歳の原点」周辺の話にのめり込む。
茶店「シアンクレール」の話題、タバコの話、自殺が流行した話。
私の中学校時代、理科の教師が「二十歳の原点」の本を持ってきて、
1時間熱く語っていった思い出など。

二十歳の原点 (新潮文庫)

二十歳の原点 (新潮文庫)

定本 二十歳のエチュード (ちくま文庫)

定本 二十歳のエチュード (ちくま文庫)


原口統三の「二十歳のエチュード」の話、安保闘争の樺美智子の話、
私自身としては、残念ながら知らない時代だけれど、
(生まれる前の話なのに、知っている私も相当マイナーかも)
有名ゆえに、知識として聞きかじっているだけの話が生々しく
先輩の口からとりとめもなく続けられる。(5分位の間だけれど)

哀惜の樺美智子―60年安保闘争獄中記

哀惜の樺美智子―60年安保闘争獄中記

人しれず微笑まん (三一新書 257)

人しれず微笑まん (三一新書 257)


でも、一番印象に残ったのは先輩の、「自殺自殺って言うけれど、
青少年じゃなくて、中高年の自殺は年に3万人以上あるっていうことを、
みんなはどう思っているのかなあ」という言葉。
この職場に来てから半年余り、ギャップと環境の変化で
先輩が消耗しているのは、傍目にも明らか。だからこそ、
先輩の呟く言葉に、ちょっとギクッとする。
青少年の問題も無視できないけれど、中高年の問題、
うつ病やそれ以外の様々な問題は、数が多いのに、
無視されている部分も、また、大きい。
(むろん、中高年でなくても)職場も学校も小さな社会、
揺れる時代の船の中で、みんなが船酔いで、船から落ちる・・・。

中高年自殺―その実態と予防のために (ちくま新書)

中高年自殺―その実態と予防のために (ちくま新書)


当節の自殺予告の話から、懐かしく、切なく、思い出したいような、
思い出したくないような昔の思い出、記憶、様々なものが脳裏をよぎり
仕事へ気持ちを切り替えるのに、ちょいと、ひとふんばり。ふう。


気になるから、無視できない。無視できないから、気になる。
そんな中で、自分にできること。
仕事であろうが、仕事で無かろうが、自分にできることをする。
お金だけで動くわけではない。知があるから、情があるから、
動いて当たり前だから、動く。
「働く」とは、「はた(周囲)が楽になることだよ」と、
よく母が言っていた。
この歳になって、しみじみと、その言葉が身にしみる。
少しはわかる年齢になってきたということか。



上司の呼び出しが入り、意見がぶつかり、仕事をこなし、視察が入り、
ルーティンは何とかこなした。ようやく、4時。
本日、これだけでは終わらず、結局、会議は3時間を越えた。
議論は紛糾、担当者はこじらせるだけこじらせて逃げて帰った状態。
これを見解の相違と言って、片付けていいのかどうか?
情けない思いを抱きつつも、根気よく一つ一つあるべき形の方向へ
話を戻して、交渉を続けなければならない。


中央とのパイプである長を表に据えて、動くべき具体策の検討。
うろたえる新人を相手に、一つ一つ使うべき言葉の例、
アポイントのとり方、時間の設定、段取り、
相手への精神的なフォロー、書類上の手続き、
押しては引き、引いては押しのシミュレーションを検討。


・・・外は真っ暗。
残業。だけど、がんばろう。まだ、週の中日。週末まで、ガンバ。