今日、気になったこと
朝から様々な連絡事項と打ち合わせ、通達文書、呼び出し。
会議が目白押し。ルーティンの仕事のほかに、これかい?
何て一日の始まり。ため息をついたら幸せが逃げるというけれど、
この忙しさ慌ただしさに、ちょっとげんなり来てしまった1日の始まり。
同僚である、年配の先輩が呟く。「自殺っていうのは流行するよなあ」
聞けば先輩の学生時代に、二人の友人が自殺したのだという。
時代は遡り、当時の話から、当然(予想されるべく)
「二十歳の原点」の話題になった。
なんと、高野悦子は、先輩の大学の「先輩」だったということが判明。
あっという間に「二十歳の原点」周辺の話にのめり込む。
喫茶店「シアンクレール」の話題、タバコの話、自殺が流行した話。
私の中学校時代、理科の教師が「二十歳の原点」の本を持ってきて、
1時間熱く語っていった思い出など。
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原口統三の「二十歳のエチュード」の話、安保闘争の樺美智子の話、
私自身としては、残念ながら知らない時代だけれど、
(生まれる前の話なのに、知っている私も相当マイナーかも)
有名ゆえに、知識として聞きかじっているだけの話が生々しく
先輩の口からとりとめもなく続けられる。(5分位の間だけれど)
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でも、一番印象に残ったのは先輩の、「自殺自殺って言うけれど、
青少年じゃなくて、中高年の自殺は年に3万人以上あるっていうことを、
みんなはどう思っているのかなあ」という言葉。
この職場に来てから半年余り、ギャップと環境の変化で
先輩が消耗しているのは、傍目にも明らか。だからこそ、
先輩の呟く言葉に、ちょっとギクッとする。
青少年の問題も無視できないけれど、中高年の問題、
うつ病やそれ以外の様々な問題は、数が多いのに、
無視されている部分も、また、大きい。
(むろん、中高年でなくても)職場も学校も小さな社会、
揺れる時代の船の中で、みんなが船酔いで、船から落ちる・・・。
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当節の自殺予告の話から、懐かしく、切なく、思い出したいような、
思い出したくないような昔の思い出、記憶、様々なものが脳裏をよぎり
仕事へ気持ちを切り替えるのに、ちょいと、ひとふんばり。ふう。
気になるから、無視できない。無視できないから、気になる。
そんな中で、自分にできること。
仕事であろうが、仕事で無かろうが、自分にできることをする。
お金だけで動くわけではない。知があるから、情があるから、
動いて当たり前だから、動く。
「働く」とは、「はた(周囲)が楽になることだよ」と、
よく母が言っていた。
この歳になって、しみじみと、その言葉が身にしみる。
少しはわかる年齢になってきたということか。
上司の呼び出しが入り、意見がぶつかり、仕事をこなし、視察が入り、
ルーティンは何とかこなした。ようやく、4時。
本日、これだけでは終わらず、結局、会議は3時間を越えた。
議論は紛糾、担当者はこじらせるだけこじらせて逃げて帰った状態。
これを見解の相違と言って、片付けていいのかどうか?
情けない思いを抱きつつも、根気よく一つ一つあるべき形の方向へ
話を戻して、交渉を続けなければならない。
中央とのパイプである長を表に据えて、動くべき具体策の検討。
うろたえる新人を相手に、一つ一つ使うべき言葉の例、
アポイントのとり方、時間の設定、段取り、
相手への精神的なフォロー、書類上の手続き、
押しては引き、引いては押しのシミュレーションを検討。
・・・外は真っ暗。
残業。だけど、がんばろう。まだ、週の中日。週末まで、ガンバ。