BILLY JOEL LIVE

彼の歌声は本物だった。ピアノも、ギターも、ハーモニカも。
懐かしい曲が流れる。そう、四半世紀が過ぎたね、ビリー。
私は、学生から社会人、何とか一児の母になったよ。
ビリー、アル中になったって聞いた時は、辛かった。
でも、クリエイティブでハードな生活は、
人知れぬ悩み事も多く、深いんだろうなって。
そう思える年齢になったよ、私もね。ビリー。
そう、私は、お酒には飲まれなかったけれど、ね。

　
　　　　　　　　　　
ビリー。ちょっと、その頭は何だ？　ってもう、びっくりだよ。
噂には聞いていたけれど、そこまで髪を失くしてしまったの？
コンサート中も、しょっちゅう頭を撫でながら、髪が無いんだよ。
どっかいっちゃった、はげちゃった。年取ったなあ、
昔はふさふさだったんだけれどって、自分で呟いていたよね。
うん、確かに、寄る年波には勝てないさ。凡人の私たちも、ね。
ファンを見てごらんよ、カップルだとて、年齢層の高いこと。
親子連れなんてかわいいもんさ。娘ももう少し大きければね。
1978年以来なんだよ、大阪って、わざわざ言ってくれたね。

あのさ、もう、ハッキリ言わせてもらうけれど、貴方の外見・・・、
ショーン・コネリーが出てきて、歌っているんだと誤解したくらいだよ。
『薔薇の名前』の修道士の服が似合っていた、彼。
『エントラップメント』で、渋い体力勝負を演じた彼と、そっくり。
その頭・・・、まあ、ボディもスリムとは言えないけれど、
お互いそれについては突っ込まないでおこう。
貴方の素晴らしさは、誰もが知っている。
だからこそ、今日の夜、今宵のために、みんな集まっている。
　　　　　　　　　　　

My Life　 Honesty　 The Entertainer　よかった、声に張りがある。
ライトと一緒に、声が輝いて客席まで届くよ。
Zanzibar　リズム、歌声、迫力あったねえ。
Allentown　やっぱり初期MTV世代としては、懐かしさが募る。
The Stranger　　ああ、やっぱり本家ビリーだって感じ。
Innocent Man　うんうん、いいなあ・・・。
River of Dreamsから後は、ラストまで一気だったね。
Piano Man　アンコールはもちろん、これで決まりだね。
ありがとう　ビリー、お疲れ様、本当にありがとう。

ビリー・ザ・ヒッツ

ビリー・ザ・ベスト

久しぶりにコンサートに行ってきた。それも家人と二人きり！
やったね。仕事をきりあげめったに乗らないJRで大正に向かう。
開演まで1時間以上あるのに、物凄い人、人、人、人の波。
それでも、しっかり飲み物と食べ物をコンビニで確保。
職場から、30倍の双眼鏡を借りてきた。（実は、結構重い）
3年ぶりの大阪ドーム(現：京セラドーム)に向かう。
（ポール・マッカートニーのコンサート以来だ）
チケットは渡してある。家人とはそこで待ち合わせ。
座席はスタンドだが舞台の真正面、申し分無い。

去年の今頃、やっとクリーンベッドから出てきた。そう。
年末の一時帰宅(退院)に向けて、そう、あれから1年。
私は、チケットをプレゼントする。一足早いX’masプレゼントを。
一緒に楽しもう。仕事や締め切りを忘れて、今晩だけは。
クラシック以外、二人きりでコンサートを聴くのは、
鳴門での、小澤征二の第九以来だよ。何年ぶりかな。
あの時はまだ、夫婦ではなかった、家族ではなかった、私たち。

徳島でのドライブのお供は、私が学生時代のテープを持参していた。
古い古い曲ばかりだったけれど、何も言わなかったね。
ビリー・ジョエル、カーペンターズ、プログレ沢山。
馴染みの曲を聴くと、自分が若返ったような気がする。
そう思うこと自体、もう、決して若くは無い証拠かもしれないけれど。
思い出は、音楽と一緒に「まだ、頑張れる」って気持ちと、
「心の柔らかさ」を、思い出させてくれるんだ。
　　　　　　　　　　

また、コンサート、一緒に行こうね。

クリスマス・ストーリー

バラード・パラダイス