Festina Lente2

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職場で欲しいもの

私は仕事が好きだ。しかし、今の職場は嫌いだ。
とはいえ、選り好みはできない。異動で動かされれば仕方が無い。
自分の腕を頼りにあちこち渡り歩く職人ではないから。
所詮、世間から突き上げを食いやすい、サービス業の範囲内の専門職。
だが、その狭い職場の中は来年度の人事調整中でキナ臭い。
どこも、同じだとは思うけれど。


私は仕事が好きだ。
しかし、今の仕事内容が充実しているわけではない。
客層や対人関係に、経験が助けてくれる分だけ対応可能なだけで、
うまくやれているという実感よりも、
確実にさばくしかないのだという感覚が強い。
数をこなせば「慣れ」に落ち着くか、新しい試みを探すか。
心配性のくせに、慣れていることに意味を見出しているくせに、
飽きる。飽きるというか、次の仕事がしたくなる。
もしくは、別の「組み立て」をしたくなる。
           
                  

良くも悪くも欲が深い。良く言えば熱心、悪く言えばマニアック。
できる事とできない事をはっきりさせ過ぎて、
好きなことには情熱を注ぎ(過ぎ)、
嫌いな所苦手な所に関して、自分で自分を見限るのも早い。
だが、もうこの年齢ともなれば、
それは、見栄と甘えと努力不足であることがはっきりしている。
得手不得手だけの問題ではないのだ。


たまたま図書館で立ち読みしていたら、
自己実現」とは、人からほめてもらうことだと書いてあった。
自立、自己実現は小難しく考えなくても、人からほめてもらえた瞬間
獲得できているものなのだというのだ。ちょっと目からうろこの表現。
認められる、信頼される、要はプラスのストロークを周囲から
引き出すことができるようになれば、自己実現できている状態
というわけである。なるほどねえ。


例えば、小さな子供が周囲から認めてもらう。
こんな言葉と一緒に。
偉いねえ、ようできるねえ。がんばりやさんやなあ。
一人でできたねえ。しっかりしてはるわあ。
泣かんと我慢強いこと。
・・・でも、この内容、大人でも言ってもらいたいと思いませんか?

「思い」と「実現」の法則 (East Press Business)

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成功したい人の夢実現ノート

成功したい人の夢実現ノート



職場で色んなことが起こる。取りあえず動けるだけ動く。
嫌いな苦手な職場でも、仕事は仕事、仲間は仲間、客は客。
終業間際に管理職に呼ばれる。この季節のこの時間帯に。
来年度の職場内での人事。誰も引き受けたがらない役職。
こういう時だけ、管理職は頭を下げる。
まるでテレビのドラマみたいだ。どうしてこうなるのだろう。


隙間仕事ではなくて、またがる課、分掌ではなくて
もっと大きな所から仕事をするのがいい事なのか、悪い事なのか。
内と外、どちらを向いても、結局矢面に立つ仕事。
普段は目立たず何も無いほうが平和で、事件が起きると
俄然、慌しくなる部署の中心に立つということは、


あらまほしきは、良き上司、良き管理職、良き人事担当者。
あらまほしきは、良き仲間、良き同僚、良き担い手。
のぞましきは、良き客。自分を信じられる自分。


嫌だといって断ることもできる。できないわけではない。
ただ、そうなれば玉突きで別件が入ってくるだけだ。
結局、数日経てば再び管理職が別件を蒸し返し持ち出し
別の役職に就くまでのこと。
だから、悩んでも悩まなくともやれることは決まっている。
やらなければならないことは決まっている。
                    

私は、引き受けざるを得ないのだろう。
今、そういう立場に立たされている事を、望んではいないのに。
これは、私にとって何なのだろう?
だから、心の中で自分に呟く。


偉いねえ、ようできるねえ。がんばりやさんやなあ。
一人でできたねえ。しっかりしてはるわあ。
泣かんと我慢強いこと。

二人で紡いだ物語 (朝日文庫)

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キャリア・デザイン―仕事の世界での自己実現のために

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