Festina Lente2

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話を聞いて

研修兼参観。ポートフォリオの有効利用もパワーポイントの使用も
プレゼンテーションも、面白かった。ありのままで。
それよりも、人が何に興味を持って質問し、
それに対してどのように答えるか、の方が面白い。
司会者がどのように座を進めていくのか、も見所聞き所。


自分の聞き出したいことのために、時間配分もバランスも抜きで
人の話を取り上げて話し続ける滑稽な質問者、
そこに、ほんの少しコメントするつもりだったのに、
何だか思わず自分のことばかりを書いてしまう、
情け無いコメント力のなさ、自分の姿を見出して恥ずかしくなる。
「人の振り見て我が振り直せ」とは、このことだよね。


その後、元同僚を訪ね、四方山話に花を咲かせる。
久々にお茶をしながら、愚痴を聴いたり話したり。
転勤のしんどさは、転勤した者しかわからない。
慣れない環境の中で自分の居場所を、周囲と戦いながら
(必ずしも協調するとは限らない)勝ち取ることのハードさ。
厚顔無恥になるか、神経衰弱になるかの一歩手前の賭けに出る
一国一城を守る天下分け目の戦い、また小競り合いを続け、
一人何役も兼ねなくてはならない、「仕事」というもの。


先月、父親を看取った元同僚の話を聴きながら、
1週間前に偶然すれ違った、高校時代の友人を重ね合わせる。
総白髪で杖をついた母親の手を引きながら、歩いていた彼女。
老いと暮らし、老いを看取る、私達の世代。
むろん、私とて例外ではないのだが・・・。


仕事のことといっても、単なる人間関係ではなく
上司の対応であり、机椅子等備品の状態、行事の運営、
指示事項、一事が万事で何もかもが覚え直し、やり直し。
転勤のショックは、2年経っても癒えないらしい。
3年目の私には、その気持ちもよくわかる。


不思議なもので、職場で忘れようとしていた様々な物思いが、
形を変えて別の人の口から語られると、
溶けた蝋が急速に冷え固まるように、一瞬にして形になり
貼りつき、剥がれ落ちる。熱さは感じるものの火傷はしない。
自分自身の想いならば、いつまでの冷めることの無い
煮えたぎった蝋の降りかかるが如く、扱いかねて難儀するのに。


「話す」よりも、「聞く」ことができる日。
「聴く」までには至らないかもしれないけれど、
心は春を待つ「地面」のようになる。
「大地」とまではなれないかもしれないけれど。
「内」もあり「外」もあることに、感謝する今日。

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