Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

言うなれば

自分が別々のパーツで出来上がっていて、うまく接着されていない感じ。
涙が出てきて、かゆくて、頭が重くて、鼻水が出て、だるくて眠い。
娘を見ていると、呼吸困難に陥っていないかと思うくらいハフハフ。
なのに元気に遊んだり、本を読んだりしているのは若さか?
とにかく、かーちゃんは仕事がある。書類の山を目の前に、
気分転換に切り絵・貼り絵をする位で、後は日常目白押し。


どうしても、今日のような陽気に敷布団を干さねば気が済まない。
花粉が飛んでいるとは、わかっていても。
コロコロで糸くず髪の毛を取り、掃除機を掛け、食事を作る。
その合間に2度回す洗濯機。炬燵の回りは仕事道具の山。
金魚に餌をやり、風呂場を掃除し、その合間に仕事。


勉強する時間は、どうやってひねり出すのか、
仕事優先か。家事優先か。
自分優先か、家族優先か。
優先順位を決められないまま、平行して物事を中途半端にこなして、
休日が過ぎていく。昨日一日のつけ、今までのつけ、
これからの分を先取りして・・・、苦しくなる時間管理。健康管理。
睡眠も入浴も、自分の欲望と義務と天秤の上で
滑り落ちていくかのようだ。あれあれ、おいおい。

樹をみつめて

樹をみつめて

時のしずく

時のしずく

生活感一杯のブログ。仕事の厳しさ一杯のブログ。
それぞれの日常、それぞれの日記。
愛情一杯のブログ、政治意識一杯のブログ、キーワード満載の・・・。
よくわからないけれど心引かれる投稿記事、
よく知っている世界だけに、もうそれ以上知りたくない内実、
怖いもの見たさ、興味本位、居ながらにしてできる世界旅行、
新しい知見、そんな大げさなものかしら?
ちょっとした息抜き、それにしても考えさせられる。


癒し系でも和み系でも脱力系でもない自分のブログに、
よくもまあ、Festina Lente ゆっくりいそげ と名付けたものだ。
直感というのは恐ろしいものだ。
生活全般、やらなくてはならない事が多すぎるから。
公私共々、やりたいこともやりたくないことも差がありすぎるから。
ペルソナの仮面を被り損ねて、万華鏡のように一瞬で崩れる
自分自身を繋ぎとめる事ができない。


夕焼けの空のように、美味しい食事のように、
何物にも代え難いこの気持ち、心持ちのように、
一瞬で去っていくもの、摑まえられないもの、
留めておく事ができないもの・・・。
ハレとケの間を行ったり来たりする意識の中で、
絶え間なく繰り返される日常こそが、ケでありハレ。
繰り返しのようであって、2度とこの手に還ることの無い世界。


そう、毎日は祝祭だ。一回限り、リサイクルは利かない。
使い回しというものができない、私の心、私の感情。
どんなにやりたい事があっても、行きたい所があっても、
また1週間を支えるための、生活を支えるための土台に費やされる。
上澄みだけを掬って生きていけるものではない、辛さ切なさ。
そう、毎日は祝祭だ。ただ、一人何役もこなさなければならない。
                 


贄(にえ)として、屠られるのも屠るのも自分自身。
自分の生活を切り刻み、火にくべる。水に流す。
要は意識の問題で、物理的な世界にのみ生活しているわけではない。
要は認識の問題で、理性的に割り切れる生活だけが全てではない。
だからこそ、ジェンカのように積みあがった危ういバランスを
どうやって扱えばいいか、胸の奥をチリチリとさせながら
何とか呼吸しているのだ。


1日誰にでも平等に与えられている24時間。
どう捌けばいいのか、どう料理すればいいのか、
どう切り貼りすればいいのか、どう凌げばいいのか、
どうやり過ごせばいいのか、どう逃げ回ればいいのか、
だんだん自分で自分を回せなくなる、自分という独楽。
回らなければ、回り続けなければ倒れてしまうのがわかっている独楽。
巻かれる紐の長さは決まっている、人生これ一回だけ。


何は無くとも、きつい。
病に倒れている訳でも、お金に困っている訳でも、
人から足蹴にされている訳でも、生き死にに切羽詰っていなくても
とりたてて何という事は無くとも、きつい。
これが生きている証拠なのか。
慌しく、寄せては返す波間に漂う日々よ。
例え、いつかは燃やされて黒焦げの熾き(おき)になろうとも、
雛(ひいな)の埋葬まで、心に闇を抱えていても。
例え、燃え尽きて忘れ去られてしまうことがあろうとも。


日々生活していくこと。日々自分の形を保ち続けること。
崩れ落ちても、積み上げること。
何度でも何度でも、諦められないのならば、
例えそれが砂の城であろうとも、何度でも何度でも、
とりたてて何は無くとも。

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

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ひとがた流し

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