言(こと)の葉の先で
言葉が熟する胸の中、熱いとは限らない。
言葉が煮凝る胸のうち、凍った時間に立ちすくむ。
言葉を伝える手の中で、真実だけが漏れていく。
言葉を掬った掌を、握り締めたら潰れてた。
そんな思いの果ての果て。繋がることを夢見てた。
言葉が言葉になる前の、遠い心の奥底の、
無限の闇と光の交差。
曇天駆ける稲妻の、刺さって泡立つ思いと想い。
先のものは後になり、後のものは先になる。
雨の沼矛(ぬぼこ)の滴りを、受けて広がる
八十島(やそしま)の、秋津の島の春霞。
心は雨に濡れている。
象(かたど)ることの難しさ。
模(かたど)ることのわずらわしさ。
形容することの禍々しさに、
言葉は心を形に隠す。隔して逃がす。
手よ、私の言葉を探しておいで。
私の唇から、私の胸へ。私の指から、私に通じる
私の心をなぞっておくれ。私の心を紡いでおくれ。
手よ、届いておくれ。幾千もの手よ。
時が来た。糸を縒り上げ、捻り上げ、染め上げ、
機(はた)に掛けよ。我と我が命に染めよ。
我と我が想いを織り上げよ。伝えよ。繋げ。
哀しみを浄化し、瞋恚(しんに)を閉じ込めるように。
人が人であるように、自分が自分であるように。
疲れを癒す眠りの翼が、夢の衾(ふすま)を被せるように。
今日から明日へ橋を渡そう、永遠の一瞬を積み重ね。
日々のコラージュに、私を鎮(しず)めよう。
彼方の光~Welcome to Libera’s World~
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自分が何を話せるか。
何を伝えられるのか、何を伝えたいのか、
そして、伝えようとする姿勢と内容が
相手にとって必要な「糧(かて)」として、
受け入れられるものか。
私はいつも思っていた。
自分の持ち時間、たった1回限りのライブ。
練り上げられた考え、想定、構成。
よりよい学びの場、出会いの場を開き、
聞くことによって知り、対峙する力を付ける。
学びに新たな自分見出し、
未来の方向性・可能性を構築する、
その基礎、礎(いしずえ)、
最初に積まれる石の一つでありたいと。
私はいつも思っていた。
はじめに言葉ありき。
深く心に根ざす、奥津城に近い場所、
無意識の奥深い所から、滋養を吸い上げる
その1本1本の毛根となり、
自分を創り上げる命の水を、
渇きを癒す水をもたらすものでありたいと。
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物語を紡ぐ時、言葉には出来ぬ思い、
言葉にしたくとも叶わぬ思い、
そのもどかしさの中で、日常に埋もれる一粒の砂金。
意図され、用意された一葉の言の葉が
イメージの大海から滴る1滴となり、
焼けつく心を僅かの間でも、潤すよううに。
そんな生活者でありたいと
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