Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

シンクロするのよね

冷戦状態である。どんぶり勘定の経済状態も
ゴキブリが湧かない程度の掃除も、
新聞を読まずに出勤するなどという事さえも、
接待も出張も寝坊も、シャワーの入浴も、
冷蔵庫で野菜を腐らせることも、朝食抜きも、
・・・とりあえず、人のことは言えないので、
家人のアジトでの生活、大抵のことは黙認・我慢できるが、
免疫力を低下させ、「百害あって一利無し」の
「隠れ煙草」だけは絶対に許せない。


殊に料理する台所で、あろうことか吸殻を捨てたなど、
絶対に許すことなどできはしない。
他人様がどう思おうと、寿命に関わる免疫と栄養、
気分的なリラックスよりも、薬が効かなくなる方が怖い。


殺しても死なないような人が吸うのはともかく、
お国の事情、我が家の掟ではご法度である。
喫煙は、血流に直接影響する。断固として許せない。
命を粗末にして・・・喫煙したら、離婚だからね。
後は、好きなことして一人で逝ってね。

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

リセット禁煙のすすめ―タバコの迷路から脱出し、自由の鐘を鳴らそう!

リセット禁煙のすすめ―タバコの迷路から脱出し、自由の鐘を鳴らそう!


家人の隠れ喫煙が稚拙・姑息な形で発覚したので、怒り心頭。
そんな中、研修に出かけ地下鉄から地上に出ると、雨霰。
うーん。何て心模様とシンクロしているんだろう。
研修のロールプレイ、「仕事でのミスをして引きずっている、
やる気が出ない30代以上。以前に戻りたがっている人間」
まーったく、きつい。


昼抜き、というか食欲が湧かない。
馴染みのスリランカ料理店が移転して遠くなり、
ランチタイムの楽しみが減っってしまった。
かろうじてカロリーメイトを押し込む。
ブドウ糖を補給しなければ、持たない・・・。
なのに、役割がどれもこれも具体的過ぎて、辛い。
間が悪い。練習にならない。


分析・追及タイプのCO役を相手にするのは、・・・苦手だ。
よりにもよっての御題、テーマ、CL役にシンクロ。
浮き世の家庭がずっしりと肩に重い。
研修でこれではお話にならぬ、自分への苛立たしさ。
情けなさ、如何ともし難い疲労感。


投影の蜘蛛の巣が張り巡らされた罠の中へ
どんどん落ち込んでいく、日常生活。
堀を埋められ本丸を落とされるように、
具象化されるとまずい、分析一辺倒の質問。
なんて日にCL役になったもんだ。


これはシンクロ。シンクロニシティ
何事も偶然を装って、共鳴して、波及する。
これでは身動きが取れない。午後5時。
無理矢理摂る、遅すぎるランチ。一駅歩いて
ルートヴィッヒ美術館コレクションのピカソ展へ。
しかし、そこで待っていたのは・・・
苦手なミノタウロス一群の作品達。


ドガを思わせるパステル画も、印象派を模倣した作品も、
インナーチャイルド全開の陶芸作品も、
青の時代も薔薇色の時代もアルルカン達も、
ポール・デルボーの絵と見まごう女性達も、
あの一連のミノタウロスの作品に含まれる毒の前では、
再起不能の感じがする、今の私にとっては。


自虐的なエゴン・シーレと偽悪的なミロが合体して、
根暗なビュッフェの直線を縮らせたような絡み、曲線、
歪み、そんなミノタウロスの毛深い本能に勝てはしない。
そして盲目のミノタウロスを導く少女、
蝋燭を掲げる少女の姿が、否応無しに胸に突き刺さる。


・・・こんな日もある。バッド・トリップをしたような
運の悪いシンクロニシティ日和の日なのだ、今日は。
しかし、こういう気持ちをどう処理するかが本来の仕事。
・・・のはずの、そういう自分を自分で恨めしく思いながら、
心疲れたる日、足を引きずり家路を辿る。

もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)