Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

微熱とみみっぴ

体調不良、微熱が続いている。一日起きられない。
37度と38度の間の微妙なだるさ。
家人宅の風呂場にはカビが、冷蔵庫には野菜が
無くても良いはずなのにある。減っていない。


40度近い高熱でなくても、タミフルのせいでなくても、
例え微熱だろうが、だるいものはだるい。
身体的・精神的な苛々と同時に、理不尽なほどの凶暴的な
あらゆる意味での苛々が、間欠泉のように襲い掛かる。
ふらふらで、体が思うように動かなかったが
プッツン来れば、(古い言い方ですね・・・笑)
ベランダから飛び降りてもおかしく無いような苛々である。


よんどころなく、やるせなく体がだるく、誰も心配せず
何で起きてこないんだと心配せず、熱も測ってくれず、
夜中に風呂回りや洗濯物や冷蔵庫の中など、片付けて、
余計に神経を苛立たせている私は、過覚醒。
だから、朝方になるまで寝付けないのだ。
体が動かなくなるまで何かしないと、
倒れるように疲れないと、眠くならない。


眠れない理由は、様々だ。・・・ある意味、
パソコンに向かっている理由と、表裏一体を為している。
外に向かって動こうとすればするほど、
強く中に引きこもりたくなる、そんな状態を
どう説明してもわからないだろう。


何が本当なのか、藪の中。
当事者には言い分がある。正当性もあろう。
私だって自分自身の全てを受け入れることは難しい。
だから、日々悩んでいる。

ワニ―ジャングルの憂鬱草原の無関心

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村田エフェンディ滞土録

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客観的な事実よりも、心的事実に支配されて利害関係は輻輳する。
常識路線よりも、感情であり、未来よりも過去に縛られ、
諦念や許しよりも、怒りや悲嘆の方が引きずる場合だって多い。
忘れたくても忘れられないもの、
手に入れたくても決して手に入れられないもの、
その代わりになるものが無いとわかっていても、あがく。
それが、他人にとってどうこうではなく、自分にとって
マイナスだろうがプラスだろうが、
やらずぶったくりだろうが、構いはしない。


ペルソナが剥がれ落ち、いい顔を見せることが難しい、
破壊的な微熱と頭痛とけだるさに、
冷たいアイスノンと飲み物、静かな部屋以外、何が欲しい?
朝、起きられないのではなく眠れない。
身の置き所の無い苛立ちに眠れない。


頭の中がフル回転するような、そんな作業の果てに
眠ろうかという気分が、やっと立ち上ってくるような、
そういう積み重なった疲労を、
「ネットの世界の住人」のように揶揄されるのは、叶わない。
私を「孤独な旅人」に追い込んだのは、誰だと?
しかし、犯人探しはしないことだ。
堂々巡りになるだけだ。
何が本当なのか、わからない。
いつも藪の中。


問題は、運命は残酷だという事。
たまに見せる優しい顔は、次の陥穽の深さをいや増すための
巧妙な罠に過ぎない。
私には、そういう運命を受け入れるだけの、度量は無いのだ。
この苛立ちを、面と向かってぶつける相手はいないのだ。
悪魔は自分で自分を哀れむ。
天使はそんなことはしない。


みみっぴけんたくんは、35度といった次には37度といい、
36,5度といった次には、34度になっている。
これは体温か? 心の体温か? 何が本当なのかわからない。
だるさと熱感が、凶暴性だけを募らせる。
飛び降りたくなるのは、タミフルのせいじゃない。
少なくとも、高熱でなくても飛び降りたい気持ちにはなる。
ただ、体が動かない。体力が無い。
飛び降りたくなるほどの、心の体力も。


だから、何が本当なのかわからない。

家守綺譚

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裏庭 (新潮文庫)

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