Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

お会いしました

出張、まあ同業者というべきか、多分。
初顔合わせ、顔見知り、お会いしました。
転勤して行った同僚にも、後輩にも。
仕事柄、いつかはどこか出会うのは、
わかっているのだけれどお久しぶり。


その前に、せっかく出向いてて来たのだから、
出先でランチというのがいつもの私。
お気に入りのRegareで紹介してもらったBistoro VEZOへ。
値段の割りに豪華なランチ。昼から鴨だったので
飲みたくなってしまったけれど、我慢我慢。
何しろ出張途中。でもゆっくりしたい、仕事前の一時。


ほんの少し様子を見て、わざとらしく発言する技?
知っていても知らない振り、忌憚無い意見のようで、
実はチクチク批判が潜み、傍若無人の呆け仮面。
交流という名の探り合い。好意的?
内輪の集会に入り辛い感。
その手の世界は「それが当たり前」前提の発言。
新参者には、付いて行けない部分も。
ま、どこでもこんなものか。


出張の本命は、実は高校大学と一緒だった後輩。
同じ稼業だが、もう何年も逢っていない。
結婚したはずなのに、逢っていない。
お茶する時間も無く立ち話、近況報告。
青春を同じクラブ・同じゼミで過ごした。
そんな彼女も更年期は辛そう。
「この年の母親をもっと労わってあげればよかった」
なんて発言も。そういうお年頃になってしまった私たち。


駅でやっぱりつかまってしまった。
でも、ちょうど逢う予定の人がいたから、
お化粧直しのついでに、化粧品コーナーで時間を潰す。
日が長い夕闇を歩く。前もって確かめておいた、
大先輩の退職後の城、お店「バッカナール」へ。

サン=サーンス: 交響曲第3番/動物の謝肉祭、他

サン=サーンス: 交響曲第3番/動物の謝肉祭、他

ア・ラ・フランセーズ

ア・ラ・フランセーズ

転勤後、心理学の勉強中、内地留学前後、結婚前結婚後、
一人前の振りした半人前の時期、軽やかに仕事をしていた
(ように見えていた)大先輩は、悠々自適の日々の後、
素敵なコンサートを開けるお店を持った。
お酒の神様の名前が付いているものの、
あっさり簡素な店内は、グランドビアノがひっそり。


「父の日」前だったけれど、あえてバレンタイン風味で
チョコのお土産。それにしても、ここって・・・。えー?
え? 幾ら何でも「花金」の夜、私が店を貸切では?
そうですか、やっぱり趣味のお店でしたか。
年金持ち出しでいいんですか? 


でも、先輩を見ていると一緒に働いていた
本当に古きよき時代? を思い出す。
嫌な事があっても、前向きに取り組めた日々。
今の自分の職歴を、支えているのはあの時代。
だから、今日、出張に事寄せてここに来たかった。


先日、研修後夜遅く、駅のホームで久しぶりに会った時。
「元気そうだ」と言ってもらえたのは、
お世辞だったかお世辞ではなかったのか、
確かめたい餅になってしまった、私。
車を駅前に停めてきているので飲めない私は、
お冷だけで話し込むこと、3時間。
儲けにならない客で、すみません。


転勤後、色々ありすぎて、醒めてしまった私は、
上手に酔えない人間になってしまったかも。
仕事にも、お酒にも、人生にも。
だから、酔った振りをしながらでも、
色んなことに折り合いを付けて、やっていかなければ。
演技? そうでは無いけれど、なるべく自然にね。
わざとらしくなく。


奥様の手作りクッキーを娘へのお土産に頂いて、
再び電車に揺られる私。乗換駅で、
これまた、久しぶりに会う中学高校時代の同窓生。
大学生を頭に3人の子供を持つ彼は、
明日はゴルフだから練習してきたんだと、はにかむ。
いい歳したおっさんが、昔の中学生の顔に戻り、
いい歳したおばちゃんの私は、
昔なら話せなかった溜め口で、からかってみる。


不思議な1日、色んな人に会った。
転勤していった元同僚、高校大学の後輩、
かつての職場の先輩、中学高校の同窓生、女女男男、
その狭間にあって、ランチとバー。
Regare(絆)を司る本日の食の神は、
バッカスとのよしみで、私に様々な顔をさせた1日。
きっといつもよりも若い顔をしていただろう、私。
そんな風に思える、不思議な1日。


ありがとう、とっても嬉しい1日でした。

星々の生まれるところ

星々の生まれるところ