Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

夢の中でお参り?

朝、時計を見たら6時58分だった。
もう少しで起きなくちゃ。
そう思っているうちに夢の世界に落ちていた。
昨夜テレビで水面(みなも)に映っている、
ライトアップされたどこぞの寺院の、
阿弥陀仏達を見たせいだろうか・・・。
現実の世界では、窓から覗き見ることのできない仏たち。
されど逆さまに映る揺れる水面の彼方は異次元、極楽浄土。
掴もうとすると揺れて消える、水鏡の向こう。


夢の中で、どこぞの寺院の地下に降りている。
胎内巡り、戒壇巡りか。今更、何故。
祈ることも籠ることも、匿うことも孕むことも無い、今。
夏至も過ぎ、盛りも過ぎて、少しずつ老いている、
私の内部に忠実な、脳の洞窟、視床下部の奥深く。
いや、頭蓋骨の眼窩から滑り落ちた世界。
白い骨が枯れた木のように見えて、洞穴が続く。
夢うつつの景色。

カッパドキア トルコ洞窟修道院と地下都市 (アジアをゆく)

カッパドキア トルコ洞窟修道院と地下都市 (アジアをゆく)

どこぞの寺院の地下に降りている。
夢の中の自分の体は暗い地下にあるというのに、
見える景色は、何故か、寺院の室内。
儀式を控えているのか何なのか、大広間の畳の上では
赤みを帯びた橙色の袈裟を着た僧侶が2人、
忙しげに箒で掃いて回っている。
たった2人で掃除するのは大変だと思うのだが、
夢の中なのに景色は妙にリアルで鮮やか。


何故か、自分よりも年下の、しいて言えば同僚だが
高校の後輩が一緒に胎内巡りをしている。(男性)
地上の寺院はどちらかと言えば、秋の景色。
その迷路のような寺院の周囲を一緒に歩いて回っているのは、
これまた同僚なのか後輩なのか・・・(女性)
久しぶりに長い夢を見ている。
久しぶりに色鮮やかな夢を見ている。


なのに、夢の中の自分の体は暗い地下を歩いており、
夢を見ている私の目は、明るい地上の景色を見ている。
どこまで歩いているのかわからないけれど、
地上は迷路のような昔めいた町並み。
地下は、かつてお参りしたことがある善通寺
それとも、名も知らぬ寺院跡の修験道の洞窟の記憶?


あきらめないで通院することが大事だという、
副鼻腔炎の治療。気になって仕方が無い頬と目の奥の痛み。
走ると上の歯に響く鈍痛。
篩骨洞、前頭洞、上顎洞、蝶形骨洞。
体の中の洞窟を歩いているのは、私の不安。
いつ、炎症が治まるのかわからない不安。


不安をお供に歩いて回る、夢の中。
娘に、お母さん! と起こされると8時前。
夢の中で歩き続けてみれば、朝。
エレクトーンミニコンサートの朝。
自分の体の中を探索し続けて、祈り続けて、
行脚したような、お遍路したような、
乾いた疲れと共に目覚めて、今日は土曜日。

よい匂のする一夜東日本編 (コロナ・ブックス)

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