Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

Face to Faith

というのが、セミナーのテーマだそうで。
サブテーマは共感、信頼、そして安心。
・・・座る席も無いくらい、人・人・人。
こういう場に初めて参加する私としては、
少々の違和感。形は違えど目指す所は重なるのだし、
何事も勉強、勉強と自分に言い聞かせて、最後尾に潜り込む。


生きる力としての知識・情報、
自分と向き合う自信、
他者と繋がる信頼、
そんな言葉が遥か前方に見える。
人の多い所で話を聞くのは苦手だけれど、
準備してくれた人の労に報いるためにも聞かなくては、ね。


午前中、奥田均氏の講演。これが、非常に面白かった。
というか、眠くても眠くならない講演だったから。
必ず笑いを取り、具体例を出し、資料を丁寧に説明し、
量的調査と質的調査の違いを常に意識させる。
グラフや質問項目を提示しながら何が読み取れるのか、
隠されている意味は何なのか、それを知ることが何に繋がるのか、
聞き手を次のステップへ導く講義の見本のようだった。

データで考える結婚差別問題

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「人権の宝島」冒険―2000年部落問題調査・10の発見

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私は殆ど門外漢だけれど、人生70年80年を
他者の痛みを知る上で生きていくかどうかという問いかけ、
一見、生徒の反応の乏しく見える人権学習が、
実は相談相手を求めるかどうかのその後の行動に繋がるという
データ結果には、いたく興味が持てた。
結婚差別、薬害エイズ訴訟、ハンセン氏病患者の手記等、
聴衆をエンロールする話題には事欠かず、
職務命令と前置きして、所属部署の宣伝も怠り無い。
実利とユーモアにとんだ講演だったと思う。


午後からは、分科会。門外漢は興味中心で参加。
講演は家本修氏の「SNSその後 アメリカと日本」
これもまた面白くて、のめりこんでしまった。
午前中の穏やかでゆっくりとしたリズムを刻んで話す、
奥田氏とは異なりエネルギッシュに話し続ける。


話題が多岐にわたり、脱線しつつも刺激的な内容で、
予め渡されたレジメに沿って、楽しく聞いていたのに、
どうやら時間切れらしく、半分以上カットで質疑応答。
途端にがっくり来てしまった。
あの後半こそが、1番聞きたいところだったのに・・・。
司会者が穏やかにフォローしてくれたので、
何とか形になったものの、打ち合わせはしていなかったのか、
とてももったいない気がする。


でもって、予定時間よりも30分も早くお開きになるって、
どういう事よ? 内容をはしょって? 理解し難い。
こういう集まりというのは、開始時間はきっちり、
帰りはお早めという約束なのかしら?
この手の仕事をしていれば、顔見知りの1人や2人は居るけれど、
お茶するほどの中でもなく、部外者の疎外感だけが募る。


いいや、ただでは帰るまい。
せっかく市内まで出かけてきたのに。
だって、今日は天神祭なんだよ。

ICT活用教育―先端教育への挑戦

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ウェブ人間論 (新潮新書)

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