Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

天神祭、水都祭

今日の大阪は浴衣姿の人で一杯だ。
日よけの帽子を被り、荷物を持ってよたよた、
ちょっと場違いな姿で夜の街を歩く私達。
そう、生まれて初めて天神祭を見に行った。

天神祭画集

天神祭画集

天神祭―火と水の都市祭礼

天神祭―火と水の都市祭礼


研修後、せっかくなので、退社後の家人と待ち合わせ天神祭へ。
お寿司と素麺で腹ごしらえを済ませ、出発。
実は生で見るのは生まれて初めてだ。
こういう行事は、テレビ中継で見るものだと思っていたし。
実際馬鹿馬鹿しいくらいの人ごみで、いや人出で、
花火がどこで上がっているのかさえわからなかった。
土地勘が無いので、かなり歩いて公園に辿り付くと、
見える見える、こんなに沢山船がいるとは・・・。


大漁旗をなびかせた、組合、商店街、大学、企業関連の船、
お酒と食事を楽しむお客を乗せた観光花火船、
タイとの交友記念の船、CMマスコットの乗った船、
獅子舞が行われていたり、ジャズを演奏していたり、
何が何だかわからない、色んな装いの船が通り過ぎていく。


交通規制、歩行者天国、人ごみならぬゴミの山を掻き分け、
OMMビルや、日経本社、大阪歯科大学テレビ大阪
ドーンセンターなどの建物を見ながら歩く。
公園に潜り込み、クレーンで吊られている企業名の仕掛け花火や、
小ぶりで派手なスターマインを間近に楽しめた。
風上に居るお陰で煙も無く、打ち上げ花火はやや遠目だが
5000発を最後まで楽しむことができた。


花火の揚げ方や色にも流行があるらしく、
徳島や草加で見たものとは、また一味違う風情。
浴衣の着付けも、オーガンジーやレースを挟んで結った帯が新鮮。
それにしても、浴衣美人ってなかなか居ないものだねえ。
もっとも、派手な装いと携帯片手のそぞろ歩きじゃ、
情趣に欠ける・・・というのは年寄りめいた見方か。
子供連れを見ると娘を思い出したけれど、
こんな街中の人ごみに連れて来なくて良かったと思う。
ある意味、正解。


もっとも残念だったのは、見られて良かったなあという
強い感動が得られなかったこと。
ああ、こんなもんなんだ・・・というのが実際の感想。
奉納花火というよりも、やっぱり街中の花火。
広い公園の芝草の上に寝っころがって見た草加の花火が、
小松島や鳴門の海の上に開く、大輪の花火が懐かしい。


駅から家まで歩く夜道に、大松宵草の薄黄色。
闇に浮かんでぼんやりと。
今日も一日、お疲れ様。明日も研修、頑張ろう。
 

日本の花火 (ちくま新書)

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花火の科学 (TOKAI LIBRARY)

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