Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

表情豊かな大阪の橋巡り

いよいよメインイベント、大阪の川巡り・橋めぐり、
出発の時点でこの橋はできて100年という説明を聞く。
本町辺りから船に乗れるなんて思ってもみなかった。
もっと大々的に宣伝しないと、わかんないじゃん。
おやつにお茶と大阪名物おこし(割引券付き)を頂き、
子供達のためにはくじ引きまで付いて、至れり尽くせり。
いよいよ出発、さて、ここはどこ?


旧大阪国際ホテルと言うとわかる人もいるのかも。
私にとってはUFOをのっけたシティプラザ大阪。
足湯があるので有名ですが、頭でっかちのデザインは
太閤秀吉の千成瓢箪の「瓢箪」をイメージしているらしい。
先ほどの太閤下水見学後にふさわしい船の出発地。
本町橋は現役の橋としては、大阪最古の橋らしい。
由緒ある橋について詳しく知りたい方はこちら


様々な高さの橋げたの下をくぐるとあって、この船は車高ならぬ、
船高が変わる。柱が斜めになってね。
これがなかなか面白い。船内から上手く写真には撮れない。
次々に見える橋も通ったことの無い橋が多い。
わかりません、普段は見えません、何しろ高速の下。
よく考えて見るとぐるりと張り巡らされた環状線阪神高速
水路の上に掛かっているわけで、当時の水路が今の高速道路。
なるほど、水運から陸運というわけか。


農人橋、末吉橋、九之助橋、下大和橋、日本橋と来て、
地下鉄と同じだから知っている名前、やっと出てきた。
ここからは相合橋、太郎左衛門橋、戎橋、道頓堀橋と来て、
馴染みのある地名、繁華街の景色を船の中から垣間見ることに。

    


見慣れているはずの景色も視点を変えると目新しい。
知っていると思っていたけれど、しばらく歩かないうちに、
新しい店、新しい街並み、そしていつの間にか新しい橋。
デザインコンペでできた橋、植物を絡みつかせたもの、
水門を通って更に先へ先へと進む。

大阪のひきだし 都市再生フィールドノート

大阪のひきだし 都市再生フィールドノート

大阪の橋ものがたり

大阪の橋ものがたり



大正橋・千代崎橋と来ると大阪ドーム、いまや京セラドームが見え、
川筋は曲がり、今までとは全く異なる景色、
水路で辿る目新しい街並み、歴博学芸員さんの薀蓄、
思っていたよりも水の臭いもなく、どんどん進むマイナーな船旅。


だんだん知っている建物、そう、中の島に戻ってきた。
いつも目にするホテル、通り、下から見るとこんな感じだったか、
淀屋橋、北浜までの道のりを川から眺めている私たち。
本当に大阪は水の都、沢山の端の様々な歴史、顔、生い立ち。
工法も飾りも赴きも、人のようにそれぞれ個性的。


とうとう道頓堀川・木津川・堂島川と遡って、
かつて蔵屋敷が立ち並んだという中の島、終点水晶橋で下船。
皆さんお疲れ様でした。え、まだ終わりじゃない。
本当の終点は天満橋なので、北浜から歩いて天満橋へ。
うへえ・・・。歩くと足の痛いかーちゃんは少々辛かった。


綺麗に整備されたデートコースにもうってつけの中の島公園。
中央公会堂、鉾流橋、ライオンの座っている難波橋
イルミネーションで飾られている橋、みんなで洗っている橋、
最近は橋を愛し、イベントに取り上げられてきているが、
まだまだそれぞれの橋の知名度は低い。
地下鉄の路線名・駅名で無い限り。


こうして見ると、橋にも天神祭りが描かれて、
随分大切にされているし、飾られているのに、
誰も知らない、地元の人しか知らない、
いや、ネィティブだってこんなディープな大阪の橋の薀蓄、
外見も中身も知らずにいるに違いない。

  


天満橋はかつての八軒家浜船着場に到着。
やっと辿り付いて、4時の放水には間に合ったよう。
美しい橋の夜景と記念写真等、記念品を頂いて解散。
非常に充実した一日となった。
水都大阪を学んで歩く、船に乗る、橋を見る一日。


江戸時代に描かれたこの場所が、写真で見るとこんな風とは。
でも、川を愛し、水に恵まれたこの土地で生きていく、
その精神を残して伝えていきたい、そんな思いは確かにわかった。
大阪を愛する以前に、大阪を知る旅、プチ・トリップ。
親子3人で、ディープでマニアックな一日を終えた。

大阪 地名の由来を歩く (ベスト新書)

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大阪のぞき

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