夜明けのシャンプー

寝てしまっていた。疲れていた。昨日。
いつもとは異なる娘の様子に、やはりここは
モンスターペアレンツになってはいけないだろうけれど、
親として気になることは言うべきなんだろうなと思って。
音楽教室に連絡し、電話で先生とも話をし・・・。
もちろん、連絡をくれたママ仲間とも話をして。

持つべきものはお節介だが有り難い、ママ友達。
一人っ子の親、きょうだいのいる親、それぞれ私には貴重なママ友達。
経験が・環境が異なれば、色んなアドバイス、色んな意見。
職場で得られない情報、同じ年頃の子供を持つ親だけが持てる連帯感。
まあ、みんなが普段先生に言えないことを、一番年上の私が
言ったに過ぎない面も多々あるのは差し引いても。

その後、予約時間の関係、大急ぎで矯正歯科へ。
それからお買い物、もはや19時。本日夕食は2人で外食。
ついでに、これからのレッスンについて、娘を話す。
帰宅。娘は宿題。もう、21：30。入浴は1人でして貰って、
気がつけば、うたた寝。ああ、また、うたた寝。
いったいどこが寝床なのか、毎日の生活。

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16：30　夜中ではなくて、既に夜明けに近い入浴。
昨日厳しく仰せつかった歯間ブラシをくわえながら、
湯船に浸かりながら、仕事のことを考える自分が哀しい。
歯茎のお手入れをしていると、何故か念入りにシャンプーしたくなった。

夜明けのシャンプー。いつもよりも念入りに、しっかりシャンプー。
自己流だけれど頭皮をマッサージ、丁寧にすすぎ、リンス。
うたた寝でも一寝入りしたせいか、腕や指に力が戻っている感じ。
お気に入りの本に少し目を通し、再びほんの少し仮眠。
あっという間に朝。いつもの慌ただしい朝。

・・・？　何故か、いつもよりも小さな字がよく見える。
眼鏡をずらさなくても、ぶれが少ない。字が見えやすい。
何故？　何か変わったことした？
夜明けのシャンプーと歯間ブラシ以外に思いつかない・・・。
もしかして、凝っているのは肩や首や背中だけではなくて、
頭、頭も凝っていたのか。

夜明け方、頭から首まで自分でマッサージしたのが効いたのか、
その後、目を酷使しなかったのが効いたのか。
（普段は風呂上がりにものを読んだり、パソコンしたりは当たり前だし）
きれいに焦点距離があって、ぼやけずに朝から小さな文字が見える。
なんて新鮮・・・。なんてすっきりするのだろう。
もしも眼鏡を換えると、毎日この気分？
それとも毎日頭から首までマッサージすればいいのか？

いやいや、生活態度そのもの、生活習慣そのものが問題。
対処療法に頼ってはいけないと、頭の片隅で何かが呟く。
肩を回し首を回せばごりごりと音がする。
首を倒せばぽきぽきと音がする。
余計な贅肉は、余分なＧを受けて、体を下に引っ張る。
重力に逆らえず、無理な姿勢に酷使され、
気がつくと、夜明けにシャンプー。

普通に寝て普通に起きて、ラジオ体操・みんなの体操の1つもし、
散歩がてらパンでも買いに行き、（近くにパン屋なんて無いけれど）
庭の手入れの1つでもすればいいのだろうけれど、
惰眠をむさぼり、活字中毒、パソコン中毒。深夜のテレビ。
夜明けのシャンプーの効用ごときで浮かれちゃいけない、
老眼のせいじゃないと、頭の片隅で誰かが呟く。

わかっちゃいるけれど、やめられない。

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