Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ナショナル・トレジャー

我が家では家族全員が揃う休日の朝なので、サンタが一日早く来る。
娘の所には、ネパール製の毛糸のポシェットや、新年用の洋服、
お姉さん風の千鳥格子のカーディガンや、お姫様のアップリケの付いた
真っ赤なセーターが届いた。今年はDSは無しだ。
とーちゃんかーちゃんよりも強いUNOにはまっているから、いいだろう。


朝食もそこそこに映画館へ。昨夜のTV「ナショナル・トレジャー」の続き。
BOOK OF SECRETS どうしてこれが、「大統領暗殺者の日記」に?
まあ、色んな謎の本が出てくるという訳でかな。
娘の希望ゆえ、字幕で我慢して貰う羽目に。
心配したものの、読めるよ大丈夫とご満悦。面白かったとご機嫌。
朝一番の鑑賞は大正解、みんな夕方までチケットが取れないと長蛇の列。


リンカーンはいきなり暗殺され、主人公のご先祖様もいきなり射殺。
どうなることかの展開。昨日の今日なので登場人物はわかりやすい。
?は謎解きの過程で眠くなったけれど、今回は大丈夫だった。
主人公である恋人同士の喧嘩、離婚した両親の諍い、
不器用な専門オタクの不器用な恋愛と宝探しが相まって進むストーリー。


憎まれ役の敵も、何となく哀れないい人っぽい最後で、
「終わり良ければ全て良し」の典型的な娯楽映画の仕上がり。
まあ、年末の映画はこうでなくっちゃね。暗いのは嫌。
ちょっとした旅行気分で、(ロケとスタジオの合作の賜物とわかっていても)
アメリカ・フランス・イギリスをひとっ飛び。
ワシントンDC・パリ・ロンドン、ホワイトハウス、バッキンガム宮殿、
議会図書館、そして、大統領の胸像彫刻で有名なラシュモア山。
トレジャー・ハンティングの旅は、ちょっとした物見遊山気分。

戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争 (文春新書)

戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争 (文春新書)

エイブ・リンカーン (この人を見よ)

エイブ・リンカーン (この人を見よ)


小学校低学年にも十分わかる粗筋なので、ストーリー展開はまずまず。
月の輝く夜に」では若々しかったニコラス・ケイジも老けてきた。
お母さん役の言語学者は、エリザベス?役だったヘレン・ミレン
知的、かつお年の割に随分グラマーね。
お父さん役のジョン・ボイトは、なかなかコミカルで、かわいい渋い。
悪役ウィルキンソンエド・ハリスは「アポロ13」の管制官だったよね。
そんな風にあれこれ想いながら観てしまうのだが、それもまた楽しい。


それに、映画の演出を盛り上げる音楽担当が、トレヴァー・ラビン
この名前は私の世代には懐かしい。というか、「イエス」のファン、
といっても、後期イエスのヒット曲「ロンリー・ハート」のキーボード。
そう言えば、あの曲かと思い出す人も多いか。
バンドから、映画音楽の世界で活躍し、頑張っている彼。
アルマゲドン」「エネミー・オブ・アメリカ」なども手がけている。
こういう手合いが好きなのかな。


映画を見終わってから、久しぶりにベトナム料理のビアホイで
ランチを取りながら、映画のパンフを見てしみじみ。
娘は若い俳優に目がいくのか、天才ハッカーのライリーがお気に入り。
やれやれ、おませさんだこと。というわけで、
若手俳優がこれからどんな役をこなしていくのかも楽しみ。


ちなみにニコラス・ケイジ、続編に出るのは初めてとか。
映画の世界では、「シリーズで客を呼び込む」のは美味しい。
彼もこの流れに乗るのだろうか。この手の作品、幾らでも作れそうだし。
少なくとも「ダヴィンチ・コード」のような、深い蘊蓄は要らないし。
キリスト教圏の教養もそれほど必要とされない体裁だし。


エルドラド伝説、北米先住民族は文字を持たないからって、
オルメカ文化を持ち出したり、マヤ・アステカの絵文字をもじったり、
そんなのありかぁと突っ込みたくなるけれど、まあいいさ、
おもしろければの世界。ちなみに議会図書館は見応えがあって、
ちょい昔の「ハムナプトラ」での図書館で余りにも大きな本棚が
次々に倒れるドミノシーンを久しぶりに思い出した。


大統領や鷲には興味ないけれど、映画全編に仕掛けられた「からくり」。
小さなアイテムからストーリー、撮影技術に至るまで、
「からくり」の中で楽しませて貰う時間としては、まあまあ。
悪質なスプラッタもないしね。
それにしても、娘がカーチェイスのシーンで喜んでいるのは意外。
家族で観ると、面白い発見がある。
ナショナル・トレジャー」宝探し冒険映画は、
我が家にとっては、クリスマス・ファミリー・レジャー。

ナショナル・トレジャー オリジナル・サウンドトラック

ナショナル・トレジャー オリジナル・サウンドトラック

アルマゲドン

アルマゲドン