Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

理論通りには行かない

手前味噌は難しい。口先で幾ら褒めても美味しいは限らない。
いえ、味噌作りなんてしていません。いい意味で親バカでありたいだけ。
特に週末の休みの日は。しかし、「人の振り見て我がふり直せ」
「子は鎹(かすがい)」えーと、今週は何のもじりだったか、
ちりとてちん』のテーマを見るたびに、ほろ苦い気持ちになる。
ああ、そういえば優等生でよくてきで、少し天然のA子ちゃん、
ちょっとやさぐれてすさんで帰郷するんだっけ・・・。


やさぐれてというか、すさんでというか、落ち込んでというか、
親としてがっくりくるのは、必要以上に子供との距離があること。
ちょうどいい距離ということには、なかなかならない。
自分も疲れて帰宅して、なんだかヘロヘロになっていて、
「はいはい、わかったわかった」で何となく、
結果オーライで間に合わせてきた「付け」が、
立春もまだなのに芽吹いてきたという感じ。


自我が育つ。親に反抗する。批判的になる。仕方ない。
当たり前の発達段階。隠し事をする、秘密を持つ。
大事だとわかっている。成長は段階を踏むもの。
踏んでいるのだから正常だ、良かった、ちゃんと育っていると
手放しで喜べない自分がいる。親の方に見守る「ゆとり」が無い。
何かを行ったりアドバイスしたり、良いにつけ悪いに付け
元気な気持ちのいい「はい」の返事は出てこず、
「はーーい」と間延びしたやる気の無い返事。
もしくは「えーーー?」という嫌そうな声。


毎日が気だるくてやり切れないのは、かーちゃんの方。
食事をしたあと、のびて倒れているのは自分の方。
連絡を聞いていて忘れてしまうのは自分の方。
たまにはゆっくりしなくちゃ、たまにはどこにも出かけずに。


・・・おかしい、遊ぼうといわない。ゲームをしようと言わない。
自分から○○の番組を見たいと言わない。随分大人しい。
かーちゃんが火曜日からお泊りお仕事でいないから、元気が無い?
それとも風邪? それとも? 

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方

親が反対しても、子供はやる

親が反対しても、子供はやる


午後に書類上で来客が1時間ほど。ゆっくり過ごした朝
ブランチの後は掃除、娘は音楽教室のおさらい。
来客中は奥で本でも読んでてね。やけに大人しい。
底冷えのする寒さ、外に出かける元気も無い。
家人がコンビニで買ってきた『E.T.』を見ようという。
14インチのTVでDVD鑑賞会となった午後。


何回見たかわからないと感動している父親を横目に、
「そう、別に」と娘は大人しい。
午後も一人で100円ショップの左脳トレーニングなんか解いている。
どうしたんだ? この妙な大人しさは。嫌な予感。
自分からは何も言わない。もしかして、黙っている。
隠している、何も言わない、何も訊かない。


夕食前になって、宿題ができていないことが判明。
それも宿題の用紙さえも忘れてきてないことが判明。
前日から言えば、何とでもなったものを・・・。
もはや夕方の7時過ぎ。それも作文。「あのね帳」という奴。
わかっていれば、『E.T.』何ぞ見ずに、さっさと帰宅。
用紙を確保して仕上げることができたのに。


って、これは大人の考えなんでしょうね。
子供にはどうして良いかわからずに、黙ってばれないまま過ごせれば、
これ幸いで「忘れました」(持ってくるのを? 書くのを?)
「できませんでした」なんて、恥をかきながら言い訳するんだろうな。
でも、かーちゃんは何がショックって、宿題の紙がないよ、
忘れた、どうしよう、宿題があるんだよって言わずに、
とーちゃんと交通科学館へ行き、
ご飯を食べるのにイタリア料理をリクエストし、
夜遅くまでとーちゃんに抱っこされて、『ハムナプトラ』を観て、
とーちゃんにもかーちゃんにも何も言わずに、
やり過ごそうとしたことだよ。ぜんぜんやり過ごせていないんだけれどね。


かーちゃんは、ある種の隠し事に関しては
「激」が付くほど厳しく過敏だ。
宿題ができないより、どうしたらいいのか訊こうともしない、
相談しようともしない、2年生になってからのこの傾向、
1年の時よりも、2年になって顕著になってきたこの傾向に悩んでいる。
「自分で考える」「自分で解決しようとする」だったらいいけれど、
保育園児ではなくなった君は、何でもお話をする時期は過ぎて
無口になってきた。「別に」「それが何か」「悪い?」という言い方、
言い返す頻度が増えてきた。
かーちゃんは、それを聞くと瞬間湯沸かし器のように苛立つ。


手前味噌なんてできない。毎日が紺屋の白袴。医者の不養生。
頭隠して尻隠さずの日々。かーちゃんは自分が情けない。
娘を愛している、娘がかわいい。なのに、きちんと育てているかどうか
成長している君が君らしく悪戦苦闘していると信じているものの、
かーちゃんが感じる苛立ちを抑えることができずに苦しい。


叱るを通り越して怒り狂っているかーちゃんの横で、
一人食事をとっているとーちゃんにも苛立つ。
かーちゃんは怒り狂っている時、果てしなく孤独だ。
自分で孤独な壺に落ち込んでいるのがわかっているだけに、
馬鹿馬鹿しいほど孤独だ。
空回りしている自分に、更に、日曜日が空転する。
夜中11時、まだ作文を書いている娘。
全国のベテランかーちゃんの知恵を借りたい。
知識や理論なんて、たった1回で覆される。
毎日かーちゃんは新米のまま、今日は怒らない。
この誓いを立てては破る。


それでも君は抱きついてくる。
抱きしめても抱きしめても抱きしめ足りない。
君は、本当の君は「かーちゃんの思い込み」で縛られていない、
「本当の君」は目の前の君なのか?
そんな思いで一杯になる。
お泊り仕事で離れている間、
もっともっと知らない君に変化しているのではないか。
そんな不安で一杯になる。
毎日何かしら学んで成長している君よりも、
かーちゃんは老化していく自分が怖い。
どうしても子供としても君を「囲い込んでしまう親」になってしまい、
成長できていない自分が哀しい。

子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる

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