Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

航空性中耳炎

出張から帰ってきました。遡って記事を書いています。
1/29のことですが、6年ぶりの飛行機で恐怖の体験。
テロ関連で、想像した以上にチェックは厳しかった。
手持ちの携帯救急バッグにさえ、鋏も入れられない。
抜き打ちでかかとの高いブーツも検査対象に。
(ま、仕事上走り回るので、ブーツなんぞ履いてられませんが)
余りに物々しい雰囲気の空港に、かつて浮かれ気分で
世界を飛び回っていた独身時代の海外旅行時の思い出は、
あっという間に遠ざかった。


しかし、これくらいは序の口。
本当の意味での恐怖の体験は、祖母の葬式以来
久しぶりに機上の人となった私に知識と体験の格差を
思い知らせるべく、顔面パンチを食らわして来た。
この数年間にに悪化していた副鼻腔炎
先日からの喉の炎症の影響から来る右の耳の鈍痛。
音がぼわーんとした感じが、抗生物質で叩かれ、
幾分軽快していたので大丈夫かと搭乗したものの・・・。

 


鼻から喉から耳から、トリプルで調子が悪かった。
アレルギーの鼻、炎症を起こしている喉、耳。
耳管狭窄で、違和感どころか完全に超不調。
知識の上では知っていた航空性中耳炎の症状が、
あれほど激烈なものだとは・・・身を以って経験。


顔の右半分に激痛が走り、気圧の差が骨に囲まれた空洞に
如何に多大な影響を与えているか、思い知った次第。
知識が無かったら泣き叫んでしまいそうな位、激痛。
目の周囲、鼻、頬と痛みが走り回り、
空気が移動して出口を探している圧迫感を実感。
ええ、ええ、解剖図が頭をよぎりましたともさ。
上顎洞、篩骨洞(しこつどう)、前頭洞、蝶形骨洞、
副鼻腔炎の症状がこれほど恨めしいとは。 
          
要は、気圧の変化に応じてエアが上手に抜けないと
どれほど恐ろしい状態になるか。大人でもそうだから、
子どもだったら痛いのと恐怖で、泣き喚くこと必須。
機上で飴やガムを必要とする訳がわかった。
素潜りが得意で、唾ごっくんが平気な子ども時代は遠ざかり、
エアを抜くのに難儀している中年のおばちゃんの涙目。
ご先祖様の土地、ルーツの地を別の意味でウルウルしながら
空から眺める羽目に。

そして、バスに揺られて再び気圧が高い場所へ。
仕事ですから・・・。あうぅ、耳が変。
これは癖になる症状なので、ちょいと心配。
外の景色はこんなに美しいのに。
いやいや、仕事仕事。思わず私は神頼み。
久しぶりの今回の仕事が上手くいくよう祈りました。