Festina Lente2

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ちりとてちん収録セット公開 前半

2週間、家人と娘と行動を共にしないとさすがに寂しい。
風邪を薬で押さえ込み、NHK大阪で昨日から公開になった、
ちりとてちん』(22日に収録終了)の公開セット見学に。
ドラマを見ていないはずの家人が、どういうわけか、
私と娘の熱の入れ様に影響されたのか、提案者。
どうせ南から北へ大阪を縦断する週末家族。
弥生朔日はBKプラザで楽しく過ごそうということに。


中国餃子がご法度となっているこのご時勢に、
何を思ったのか家人、小龍包を食べたいと言い出した。
中華でランチ、久しぶりに官庁街へ出向く。
難波宮の遺跡近く、大阪歴史博物館の向かいのビルがNHK大阪
・・・嘘だろ、あの長蛇の列はまさか、ほんとに?
いや、確かに昨日2/29〜3/9までの公開で始まったばかり、
最初の土曜日だから、この混雑?


建物の中に入るまでに25分、入ってから入り口まで1時間、
間近にセット見学するまでに1時間半近く立ちっぱなし。
ちりとてちん』の人気の凄さに唖然。家人も唖然。
周りはストーリーを解説する彼女とその恋人、
列を無視して横入りするご老体を止めるガードマン、
パンフを配るお姉さん、そして・・・、
並んでいるうちに見る気力がなくなったとぼやく娘。
ここまで並んだら、もう抜けられないと説教する家人。
いやはや。

 

受信料を払っていますとアピール。NHKシールも芸コマな表札。
師匠が吉田姓なのは、徒然草の著者吉田兼好から。
なんたって徒然亭草若師匠のお家ですから。


エイジング加工を施した、ただの板切れが古びた家屋に変身、
いかにも味わいのある草若亭の佇まいの演出、
あの台詞、このシーンと、思い出しながら間近に見ると、
ちょっと興ざめの部分と、逆に興味津々で細部に見とれる部分も。
本当はもっとゆっくり見たかったのだけれど、とにかく凄い人出で、
正倉院展以来です、これだけ並んだのは。

実際の落語家さんのお家の中って、どうなっているのでしょうか。
本当にこんな感じかな。木造一戸建ては世代的に懐かしい造り。
お台所や廊下、坪庭などなかなかにゆかしい風情。
むろんお部屋の調度も凝った誂えです。

嘘つきの木曽山君(変換すると起訴山君と出てきます)の芸名が
真新しい板で眩しい感じ。「鉄砲勇助」ありますね。
でも、「はてなの茶碗」は見当たらないなあ。
お馴染みの落語や知らない落語ネタずらり。


セット会場に響くチーンという音。そうです、小草若が自分で買うと言った
お仏壇の下にはちゃんと鐘が。みんな鳴らして拝んでいきます。
師匠の部屋が生前のまま、迫力のある遺影の前には酒。
何とも言えない雰囲気です。


それではこだわりの室内を、もう少し紹介しましょう。
宝くじで盛り上がった福助鎮座まします部屋。
実は台所の外の窓から見たら、奥正面に見えるように飾ってある。
カメラワークを楽しむように、部屋のセットの内外から景色を楽しめます。

 

では、平成と言うより昭和の台所を髣髴とさせるコーナーと、
壁がぶち破られた草々若狭の部屋を、次のアップで紹介しましょう。