Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

 「こなし」ながら思う

さすがに新年度の初日、疲れ過ぎてばったり。
息抜きに飲んだ発泡酒、缶ビールの回るのが早かった。
お陰で睡眠時間が足りたのか、仕事のはかどるはかどる。
といっても、得意な書類仕事だからそうなっただけ。
片付け物は相変わらず苦手、どこから切り崩せばいい山か。


得意な事から始めると仕事は早い早い。
嫌な事、苦手な事、気に障る事、あって当たり前。
さくさくこなす。変なこだわりよりも交通整理、
役割分担の定着が先。新参には負荷が掛かって当たり前。
新人ではなく経験者であれば尚更。
心苦しく思いながらも、ローテーションはきつい。
ただ、即、始動ではない。加速する準備期間がある。


ルーティン・ワークであれば、先が読める。
そうでない場合、どう動くかは経験次第。
という訳で、!? 思いがけず時間のゆとりが。
ミスもあれど、どうして行き違いがあったかわかれば納得。
判明すれば、そんなことで? の世界。
だから、チェックしていても「漏れ」はあるの原則。
苛立ちよりも、原因判明ですっきり。
即、対策可能であれば、必要以上に悩まなくて済む。

最少の時間と労力で最大の成果を出す 「仕組み」仕事術

最少の時間と労力で最大の成果を出す 「仕組み」仕事術

全く新しいことに、立ち向かうのはそれなりに大変。
長年やっていても、初めてのことはそれなりに大変。
そんな中で、いつの間にか予定外の仕事が回され、?
これは・・・大勢の人の前に立つのでは・・・?
え? 私はできないからお願いねって、ちょっと?
え、ええー? 
こういうのがある意味困る。


着任順、回り持ち、任命、恨みっこなしで役割分担。
新しくない仕事でも初めてする仕事、戸惑い。
自分のイメージが熟していないのに、引き受けざるを得ない。
自分なりの勘案、改革案に辿り着くのに手間取る。
でも、新しいこと初めてのことは少しだけわくわくする。
子供の頃のように「ワクワク」でもwakuwakuでもないけれど。


娘と2人で今週からラジオで「基礎英語」を聞いている。
昔に戻って。お風呂前の2人の時間。
とーちゃんから貰った小さなラジオで、英語入門。
初めてのラジオ講座。朗読の時間に慣れているので楽しそう。
新しいことにチャレンジできるのは気持ちいいよね。
素直に一緒にラジオを聞く娘に、昔を思い出す。


小学生の頃、中学生の頃、高校生の頃、楽しさは減っていく。
毎日が目新しい初めての内容ばかり習っていた頃、
少しずつかじっていて詳しく習う頃、
自分なりに何かを見出して形にしていく大学生の頃、
習うより慣れろなのか、型から入れなのか、
それでも受身で学んでいるうちは、ある意味気楽だ。
何もかも自分から摑みに行くのは、楽しそうでしんどい。


一気に仕事を片付けて、目の前にあることは片付けて、
目の前に無くてもいずれはしなければならないことに手を出すと、
今日という日は泥沼になり始める。
エロイカより愛を込めて』のエーベルバッハ少佐は、
「俺は明日できることも今日やってしまいたい人間だ」と言っていた。
能力があるということは、そういうことなのかと思っていた。
単にせっかちということではなく。


先延ばしにせず物事を片付ける事ができる能力。
初めてのことであれ、新しいことであれ何の躊躇もせず、
ウワモノを壊す勢いのブルドーザーのうように、
勢いよく進んで行って、古い物を取り払い更地を作るように、
頭の中に隙間を作り、新しい仕事初めての仕事の為に、
考えるスペースを創る事ができれば、どれほどいいか。
そんなことを夢見たりした。


でも、実際は「小人閑居不善を為す」の日々。
せっせと余裕を作ると、新しいことに全力を注いだり、
初めてのことに気を取られるのに苛立ってしまったり、
慣れない疲れにぐったりと来る。
時間の問題ではなく、心の問題だったといつもいつも
後から気付かされ、同じ失敗にハマっている気がする。


それでも、転勤して5度目の春。余裕がある。
嫌だ嫌だと言いつつ、辛いしんどいと ブツブツこぼしながらも、
物事が見え、隙間を埋めるのに、以前よりは遥かに少ない労力、
後を引く人間関係の溝を埋めるのに、加減はいい加減、
適当が妥当、妥当が相当、流し流され流れに乗って。
それは慣れ、それとも馴れ合い、単なる狎れ?


目新しいことに挑戦しようとすると、
初めての試みで挑戦しようとすると、
どうなるのか? やはりいまだに怖い感覚はある。
知っている仕事のことであれば。
知らない世界のことであれば尚更。
何もかも引き受け、今日の内に済ますなんてことはしない。


新規、新装開店した大型店舗のように、
どこに何があるかわからないウワモノの広さ、店の数。
余分な力を残せない目移りする場所、
余分なガソリンを食う立体駐車場、
キャパシティがるように見えて無駄なエネルギーを使う。
結果的に周囲に交通渋滞が起こるような、
そんな仕事はしたくないと思う2日目。


うまく行けば熟練ではなく、気付かず終わった老いなのか、
余裕だと思って見過ごしたスキなのか、
取り越し苦労の心配なのか、思いを巡らす一瞬。
思い出して振り返り逡巡。
新旧取り混ぜ、初めてのような振りをしてやってくる、
今日をやり過ごし、一日が終わる。
ぱっと見た目には、一気に仕事を片付けて、
お先に失礼いたします。


そう、見えていることに手を付けたりしない。
片を付けてしまいたい時は。ここで終わらせる。
一区切り付ける事ができたなら、終わらせる。
そんな見極めが大事だと自分に言い聞かせる。
何もかもしたくなる前に。何もかも放り投げたくなる前に。

朝には紅顔ありて

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