Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

再入院9日目

(この項5/10 UP)

朝もはよから看護師が・・・何故か今日は来ない。
朝の抗生剤点滴は? 9時からの注腸検査の後。
ああ、そうですか・・・。で、誰も検査について何の説明も無いの?
検査に行く前に体調チェックで、体温とか血圧測らないの?
(訊かなければ説明が無いのか? 私は一般人、素人だというのに。
 ま、ネットでどんな検査か調べたけれどさ・・・)
病院現場で何も言われなければ、黙々と調べるまで。
看護師さんも忙しかろうし、詰め所は前回入院時と少々雰囲気違うし。


胃カメラは嬉しくないことに百戦錬磨? 
だが、1年半前の大腸ファイバーのトラウマは深い。
静注部分をヘパリンで止めて、管を腕にパッチワーク。
点滴台なし、一見自由歩行可(現在トイレ歩行可)に見える仮の姿。
かくて全く気の進まないまま、ドナドナの子牛の如く、
地下の検査室へ降りるためエレベーターへ。


狭いエレベーターの中、看護師は患者2名を引率。
超音波検査に降りるという車椅子のおばあちゃんに、
「あんたはどこの検査?」 と訊かれて「お腹です」
「お腹の検査、何でするの?」と訊かれて思わず、
「1週間以上何も食べていないから 」「ええ!? ほんまかいな」
歯の無いおばあちゃんに物凄く驚かれてしまった。
実際、これからする検査内容を説明したくないし。

「思い」と「言葉」と「身体」は密接につながっている

「思い」と「言葉」と「身体」は密接につながっている

心からのお見舞い―たった一度会うだけで落ち込んでいる人を癒してあげる方法 House Calls日本語版

心からのお見舞い―たった一度会うだけで落ち込んでいる人を癒してあげる方法 House Calls日本語版

  • 作者: パッチ・アダムス,ジェリー・ヴァン・アメロンゲン,蝦名玲子
  • 出版社/メーカー: 英潮社フェニックス
  • 発売日: 2009/03/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 1人 クリック: 4回
  • この商品を含むブログ (9件) を見る


そして、元剣道部主将? のようなマッチョな雰囲気の漂う
放射線科の主任と2人きりにされ、また腹部エックス線、
そしてバリウムを飲む、じゃなくて・・・、ま、注腸です。
? 主任は薬液の配合までするのか? あ、そう。
で? 検査に看護師さんは付いていない訳? うーむ。


おまけに腸の動きを止めるブスコバンもなし。
どーせ、腸の動きは悪いよ。何しろ10日近く何も食べて無い。
前処理無しの注射無しの、検査。本当にこれで写るのかね。
確かに何も食べていないし、何も出ない状態だけれど。
胃のX線検査と同じ。横向いたり上向いたり台の上。
モニターを見ている主任さんに言われるがまま、くるくる回って、
「息吸ってー、吐いてー、はいそこで止めてー」を繰り返す。


そして、尻尾をぶら下げたまま再度腹部X線
前回入院時と比べものにならない検査量、被爆量だよ。
で、お迎えの看護師さんに車椅子に乗せられ退場、
病室の階のトイレに直行。尻尾を外してもらって
何が哀しうてトイレ常駐、いや頻回。
午前中に数回トイレの住人と化した私は、蓄尿どころじゃない、
脱水状態になるかと思ったね。(なってたりして)


追い討ちを掛けるように潰瘍食、5分粥。重湯じゃないの?
食した途端、まず、歯が痛い、あごが痛い。
冗談じゃなく絶食中に顎の筋肉、咀嚼力が弱っている。
これには真剣にびっくり。柔らかい物も噛めない?
おまけにお腹が痛い。どんどん痛くなる。
造影剤と下剤の刺激、久しぶりの水分以外の食べ物の刺激、
上からと下からでサンドイッチされた胃腸はパニクッている。


で、なけなしの体力を使い果たし、腹痛、熱発。
37度を越え始めた。平熱35度台の人間にはきつい・・・。
X線写真片手に院長回診が始まった頃には、私は超ブルー。
氷枕でぐったりと横になったまま、体を起こすどころか。
痛みの引き始めていたお腹は、しなくてもいい蠕動運動に筋肉痛?
私は素で不貞腐れて回診を受けた。以下(  )内は心の声。
実際にはしゃべっていません。


―そんなに憩室は見当たらないな。腸が細くなっている訳でもない。
 (ほっ、良かった)
 前回入院時から1年半、こんなに強く痛む事は無かったのかね。
 (ここまで痛くなることは、確かに無かったですけれどね) 
 再発したという点では手術適応だと言えるが、
 (前の主治医は1年に5・6回以上再発するならばと言ってたよ)
 写真を見る限りでは手術してもいいが、
      するほどの状態ではないとも言えるな。
 (そのもってまわった言い方止めて、
    患者サイドを安心させるような言いかたできない?) 


 CRP2.6で、だいぶ下がってきているし。
(前回みたいに0.ナンボの値まで下がらないと、無理じゃん。)
 押さえるとまだ痛いかね。
 「とっても痛いです。ひりひりする感じです」
(当たり前じゃん、注腸検査、刺激強すぎるよ)
 「午後から熱も出ましたし、体もかなりだるくてしんどいです」
 (誰のせいで昨日までの回復をパーにしたと思ってるんだー)
まあ、様子を見よう。
 (検査検査って経費を稼ぐなー、刺激を与えるなー)― 


きっと看護師さんは普段穏やかな私が物凄く不機嫌なので、
さぞかし驚いたことでしょう。されど、私の立場にしてみれば
入院時の最初の3日間の状態に戻ったかと思うくらい、お腹が痛い。
それも、恥ずかしい思いして(検査そのものは痛くない)
精神的に、気分的に、体力的に侵襲性の高い検査で 、
氷枕でぐったり、痛いんですから当然です。


かくして9日間24時間点滴が終わり、お粥の喜びを味わう間もなく、
ベッドに轟沈、もしくはトイレの住人と化したげっそりした私が、
パソコンをお供に気を紛らわせている今日なのでした。

内臓感覚 脳と腸の不思議な関係 (NHKブックス)

内臓感覚 脳と腸の不思議な関係 (NHKブックス)

免疫と腸内細菌 (平凡社新書)

免疫と腸内細菌 (平凡社新書)