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注腸検査

(この項5/11 UP)

名前は知っていても余り経験はしたくない注腸検査。
最近ではファイバーの方が普及しているとはいえ、
腸内を刺激するのはまずい場合は造影剤に頼る方法。
私のように憩室炎だったり他の病気の場合、絶飲食の利点?
口から下剤を飲まなくても空っぽのお腹を利用して、
行う消化器造影検査としては一般的な検査。
絶飲食の患者に食出しの前にするのが都合がいいのだろう。


されど生殖器被爆するので若い女性には好ましくない。
理性的にはわかっていても感性では受け入れ難い側面の強い、
羞恥心を刺激する検査ではある。
経験するに当たっては、出産経験もあるおばさんで良かったと
自ら馬鹿馬鹿しくも思わざるを得ない。


それにしても、この時期に注腸検査するものなのか?
だから、不安にならず納得できる説明が一言欲しい。
言われるままに検査を受けるのが当たり前ではなくて、
「○○の為に、かくかくしかじかの検査で、××を診ますね」と
ひとこと言ってくれるだけで、患者サイドは安心するものなのだ。
なのに「検査をする」で質問する間もなく、大名行列で去られては困る。
患者は「何も知らない」のが普通であって、わからないのが当たり前。


前回入院時、勿論念の為に大腸ファイバーの検査をした。
退院後時間を、然るべき期間を置いて、実施。
その時の記録はこちら
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20061016
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20061017
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20061025


痛さにギブアップして、ドルミカムのお世話になった挙句、
10個以上憩室があったと宣言され。
結局は、再発するもしないも運のうち。
1年のうち数回同じ状態になるのであれば、手術適応。
痛くなったら駆け込み寺、病院に即駆け込み散らす。


しかし、お腹なんて女性はしょっちゅう痛いし、
仕事柄、胃カメラ精検は毎年呼び出されているし、
実際、十二指腸潰瘍も胃潰瘍も何度も経験済み。
お腹なんていつも調子が悪いのが、というか痛いのが
当たり前田のクラッカーみたいな生活が日常。
とはいえ、毎日のお通じもあり、便秘には無縁。
大酒飲みでもないというのに、やや緩めな日々。
どうしてこういうふうに免疫値が下がって痛むのだろうと考えると
ストレス(と、過労)以外に考えられない。


前の主治医の説明では、痛みが治まったからといって刺激は禁物、
日常生活においては過労とストレスは極力避けろという、
非現実的なアドバイスの元に、なけなしのメンタルトレーニング。
マッチ3本で燃え尽きるようなメンタルタフネス。
それなりに仕事を捌く視野と能力は年々広がれど、
ストレス耐性は、依然問題を残したままと思わざるを得ない。
新しい仕事が増えればストレスは増える。
家庭内でも、妻としても母としても娘としても
生活に潤いも楽しみもあれど 、ストレス指数が減ることは無い。


更に今回の注腸検査の問題点は・・・
一旦退院して外来で受けた大腸ファイバーの時のように説明がない。
主治医からも看護師からもきちんとした、実施前の説明がない。
実際受けた今回の注腸検査は正式なものではなくて、
下剤服用で腸壁を綺麗にしているわけでもないし、
バリウムではなく略式の薬剤・造影剤を注入した様子。


それほど負担が掛からないように配慮があったのだろうが、
患者サイドには事前には知らされておらず、
通常注腸検査と思っていた私は、徒らに不安を募らせる結果となった。
病院にとっては検査は当たり前の日常検査・業務かもしれないが、
患者に取っては非日常の、好ましくないものだとうことを知っていて欲しい。
胃カメラや血液検査よりも、心身共に侵襲性が高いのだから。


マンモグラフィの検査が男性であるのと比べれば
注腸検査が男性と2人きりというのは、どちらが嫌だと?
例えば産婦人科の内診が必要であるとわかっているから受診するのと同様に、
今回も理性で受け入れているだけであって、精神的にはキツイ。
割り切る事が必要だから受け入れる検査であって、
入院しているからすぐに検査が受けられるメリットと同様、
理性から程遠い、相反する気持ちで落ち込む。
おまけに今の体力では実際きつかった。


むろん、検査をしてくれた担当者には何の落ち度もない。
検査前検査中検査後、言葉掛けのタイミング、声のトーン
態度、教示内容に関しては何ら問題は無い。
されど、女性看護師が検査中同伴であれば、とも思う。
まあ、そんな所に割くスタッフがいない、
余裕がないとというのは、わからないではないけれど。
だから、事前にきちんと説明が必要なのだ。


それにしても、検査中に尋ねられた内容が気になる。
「盲腸の手術したことはありますか」
「今まで何回手術しました?」
私のお腹には手術痕なんぞ、ありません。
幸い超高齢出産でも、自然分娩でしたし・・・。
むろんお腹を出している超音波ではないので、
造影モニターを見ながら写真を取っている合間の質問。
私の腸は手術したように見えるのだろうか?
そういう癒着、腫脹でもあるのだろうか?


以前痛い思いをした大腸ファイバーの時でも、
内視鏡専門医が「難しい腸だなあ」と呟いていたし、
実際痛くて痛くてたまらなくて麻酔したし、
「結局盲腸までカメラを入れる事ができなかった」と言われ、
ホームドクターからは、いつも触診して痛がる所は同じ、
癒着があるから内臓が自由に動かないと言われ・・・。
検査中に手術の有無を聞かれる程の腸かと落ち込む。


正直どんな映像なのか、シャーカステンの前で見せて貰いたい。
院長回診時、手持ちで写真を眺めてもわかる程の憩室が無いなら、
一体どうしてこんなに痛みが長引くのか。
その不安を解消するようなひとことや今後の見通しを述べて、
回診を終えて欲しいものだ。
恐れ多くも「院長回診」なのであれば。

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