Festina Lente2

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受診と映画

少し朝寝坊。明け方、義理の伯母であり、亡き祖母の従妹の訃報。
91歳の大往生。長命な家系であることは、あり難い。
老母は伯父がまだ生きていると思っているようだ。
親戚の人名ははっきり出てきても、「今現在」はあやふや。
致し方ない。老父は16人兄弟の末っ子。
父方で私より年下のいとこは1人だけ。
雨は、梅雨のはしりは、涙雨のように降っては止み。


お弁当を作り学童に送り出す。同時に歯医者へ。
戻って来て、老母に昼食を用意し、退院後の診察へ。
院長先生、入院時より念入りにお腹を触診・打診。
この辺りは前医と違う。依然として、聴診器を使わないが。
入院時と痛みの場所が違うと、思案顔。
不思議なのは、私が痛いと言うと変な顔をすること。
下腹部もさりながら、左脇腹、背中から腰も痛む事があると、
伝えていたのに、不審な顔をする。


痛い場所は左腹部。響くのは左上下、脇後ろ。
何故、信じようとしないのだろう。何が気になる?
「その場所は違う」ってどういう意味?
予想と異なる? 治療効果を疑う? 病悩期間に疑問?
押されれば「痛い」し、じっとしていても響く。
思い鈍痛をいつも抱えながら生活している。
痛みが軽くなるか重くなるか、かなり辛いか、
入院時のように歩けないほど痛くなるか。


今は歩けるし話せるし、ある程度の努力で気にせずにいられる。
生活との折り合いを付けている。幸い、吐き気とは無縁。
吐き気が強くて何も食べられないほど痛ければ、
予約時間なんぞ無視して、受診しているに決まっている。
私が「手術適応」じゃないと言い張れるのは、
今回も前回も「吐き気」とは無縁だから。
結局、2週間後に採血と腹部の写真を撮るそうだ。


今回、外来で初めてまみえる院長先生は、
具体的な生活指導上の言葉を口にした。
(腹部に圧を掛けてはいかん、というようなものではなく)
散歩でもして、運動するように。
元気を出して、気を付けて仕事に行くように。
運動不足が病気の原因だと思っている。
否定はしない。でも、「運動しなければならない」と
思わなければいけないとしたら、それも「ストレス」だ。

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昼食時、図書館で家人を待つ。お目当ての和食の店は、
前日まで予約無しでは、土日は無理との事。やれやれ。
イタリア料理の店は、予想以上に油っぽい。
退院からこの方、自分で料理しても外食しても、
全てが脂っこく、塩辛く、甘すぎて、気持ちが悪い。
10日間、4kg減のままでキープしている。
食欲が無いわけではない。でも、病院の外の世界の食事は、
食べ物の味よりも、素材よりも、調味料の味ばかりする。


この地方特産の水ナスを香ばしく焼いて、鰊とマリネ。
季節の果物をふんだんに使ったドルチェ。
いつもなら美味しく感じるメニューを試してみても、
退院後1週間以上たった今でも、?
自分で和食を作ってみても、同じ。
味覚から「おいしい」という感覚が消えてしまったよう。
刺激が強すぎる。色んな味があることさえ、ストレス。


娘を学童へ迎えにいく。ピックアップして、シネコンへ直行。
字幕で大丈夫と豪語する娘。約束の『ナルニア国物語
カスピアン王子の角笛」を親子3人で観る。
原作を知っている人間にとって、映像化は必ずしも嬉しいものではない。
指輪物語ロード・オブ・ザ・リング)』は原作をあれだけ縮めても、
何とか体裁を保てた。3部作の形を死守して。
しかし、今度のナルニアは、全て作るとしたら・・・?


ナルニアを読んだのは大学時代。日本語も英語も両方。
指輪物語』のCGを見た後は、全てが二番煎じに見えてしまう、
ファンタジー映画の特撮。物語の映像化は個人の創造力を払拭し、
一元化し、作り手の生み出したイメージに染められてしまう。
心の中の世界が、ある意味豊かになる部分と、
のっぺり平坦になってしまう部分と、極端に分かれる。
映画も、特撮は刺激が強すぎる。


ただ娘は満足している。機嫌よく夕食のお手伝いをし、
宿題をし、お風呂に入って、眠っている。
豪雨としか思えない、この雨の音を気にもせず、
ぐっすりと私のベッドで眠っている。
今日の一日に満足して、眠っている。


私は、タイムリミットの迫っている仕事が気になる。
独身・昇進を続けていた友人が、年金分働いたからと
早期退職したことにショックを受けている。
連絡の取れない友人が気になっている。
それでいて、自分自身も連絡したいと思っても、
連絡できないままでいる友人・知り合い。


明日明後日のイメージがつかめずに、眠れずにいる。

我慢するのはおやめなさい―「脳疲労」時代の健康革命

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