Festina Lente2

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雨上がりの日曜日

梅雨の先取り、台風の先取り、豪雨・雷雨の雨音の凄さ。
でも、家人も娘もクークー寝ている。
どぉんという、雷が近い騒音としか言い様のない音でも、
すやすや気付かず眠っていられるというのが、羨ましい。


明日から、いよいよ出勤。連休と、例えれば農閑期のような時期に
運良く休めたという事で、実害少なく仕事に戻れそう。
出来なかった部分、先延ばしになった部分は、
相手の負担が増えるだろうから、敢えて連絡指示をしなかった。


この数日仕事から離れることで、離れ切れないことにプチ鬱。
でも、何よりも娘の笑顔が沢山見られて良かった。
いつもよりも念入りに、沢山ご飯を作ってあげられて、
おしゃべりが出来て、お勉強も見てあげられて。


凄まじい豪雨・雷雨は私の心の中とシンクロ。
勢いで押し流してしまいたい事が沢山ある。
天気は雨のち晴れでお日様が見えてきた。
でも、一日外に出ず、図書館にも行かず、過ごした。
肉団子スープやハッシュドポテトを作り、
新しい炊飯器から御飯を盛り付け・・・。

イギリス式お金をかけず楽しく生きる (+α文庫)

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炊飯器が新しくなった。今一つ水加減がうまく行かない。
退院後、食欲はめでたく減って4キロ減をキープ。
でも、復帰したらまた何か口にしてしまうかも。
苛々を、何かと間食でごまかしてしまうかも。
家ではそうならないように、意識して生活してきた。


この季節おいしい水ナスの漬物、「和泉小町」を買ってきて、
残りの糠を種にして、新しく糠床を作ってみた。
せっかく家で精米して食べているのだし、
新鮮な糠は十分ある。捨て野菜の塩漬けレベルだが、
少しずつ糠味噌らしくなって来た、小さな糠床。
食パンの耳、鰹節、白いままの苺、きな粉、ヨーグルト、
鷹の爪、のりの佃煮、塩昆布等、ほんの少しずつ混ぜてみた。
綺麗な色の茄子の漬物が1日もしないで出来る。


ティッシュで水気を取って、かき混ぜて、糠の匂いをかぐ。
まだまだ未熟な、発酵の足りない糠床だけれど、時々、
一部分から「糠味噌以外の何者でもない」香りが一瞬。
仕事から出来るだけ離れて、プリミティブな常備食を作っていた。
大根・茄子・胡瓜を糠風味の塩漬けレベルで。


三つ葉のお浸し、ホウレン草の味噌汁、韮入り肉団子、
とんかつ用の肉を蒸し焼きにして、滲み出た油とにんにく醤油で、
マッシュポテトを焼き上げる。お見舞いのメロンをデザートに。
仕事から遠く離れて、家に籠る日は今日でおしまい。


豪雨・雷雨の夜が明けて、押し流されていくのは私。
また大勢の人の顔を観て、喉を酷使して、目を酷使して、
一日中階段を降りたり上ったり、ケースを調べたり、書類を作ったり。
再び会議に出て、頭を抱え、胸が詰まる思いで過ごす毎日が始まる。


娘が尋ねる。どうして日記を付けるの?
その時の気持ちをとりあえず書いておく。
年齢不相応、立場に矛盾する、感情的な記録を。
そういう形で残しておく。
君がもう少し大きくなるまで書けるかどうか。


書いておこう。今の気持ちを。今の生活を。
落ち込みも、鬱も、痛みも、書けるうちは浅い。
本当にしんどくなったら、絶対書けない。
だからね。
・・・出勤かあ。こんなに休むと、
さすがに緊張するね。さあ、どうする?


復帰直前に、大学時代の親友の退職の知らせはこたえた。
(全く違う職種だけれど)
正直、仕事を続けて収入と遣り甲斐を天秤に掛ける事ができず、
義務感や責任感だけで動き続けるのは辛い。
年金が付くだけ働いたから、辞めるのだという決断を下した人に、
そういう強さに、羨ましさを感じつつ、
自分は、復帰しようとしている。
なんだか、なんとも言えない気分。

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