Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

再び職場へ1日目

復帰1日目の今日。早朝から何度目覚ましで確認したことか。
浅い眠り、何度も確かめている出勤の用意、荷物、書類。
今日は学童へお迎え不可。一人で水泳教室に行かせることに。
大丈夫かな。初めてたった一人で駅まで歩かせる。
何しろ物騒な昨今。近在で何年も行方不明になっている小4。
飛び交う不審者情報。死角の多い路地。工事中の現場。
どこから来たかわからないよそ者。朝から気になる気になる。


いつもより早めに出勤。上司に挨拶、ちょっとした段取り。
職場復帰の挨拶に、拍手を頂く。1年半前とは変わった点。
各部署に快気祝いのお菓子を置く。病休中の書類確認、
打ち合わせ、パソコン入力、会議の根回し。
「そんなに飛ばすと疲れるよ」と気遣われる。
周囲に感謝しつつも、やれるところから片付けてしまわないと。


幸い、前回よりも長い入院、多めに取った自宅安静。
痛みはまし。思ったより動けるので嬉しい。
スケジュールが詰め詰めではなかったお陰も。
食事も全く油もの抜きで、スープとところてん。
デスクワークよりも、お客さんの相手が大変。
なかなか声が出ない。結局17時を過ぎまで来客。


「大丈夫?」と気遣われ、「何の病気?」と訊かれる。
「腹膜炎」と答えることにしている。
「憩室炎」と答えると説明に時間が掛かるから。
しかし、「腹膜炎」って何?と訊かれることがわかった。
=盲腸、=食中毒と思っている人もいて、
世間一般はこんなものなのかな、と改めて思う。

「やめられない」心理学―不健康な習慣はなぜ心地よいのか (集英社新書 (0439))

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17:40 水泳教室お迎え。先週休んだ分の補講予約。
18:00 マクドで娘と一服。買い物。
18:40 帰宅。夕食は魚の西京漬、味噌汁、糠漬け(大根・茄子)
どういうわけか、娘は味噌汁を3杯もお代わり。
それは世間様では「何とかの3杯汁」というものなのだが。
茄子とじゃが芋・人参・豆腐の減塩味噌がお気に召したようで。


食後ちょっと一服のつもりが、爆睡。さすがに疲れていたらしい。
職場では緊張していたが、気が付けば足が浮腫んで痛いの何の。
その間、娘は1人で基礎英語と、宿題。偉い偉い。
夜10時過ぎ、2人でスマスマを見ながら、お茶、入浴。


小学校は「地域巡り(地域探検)」があったという。
話を聞けば何のことはない。社会見学。
今日はとある宅急便の集配施設へ出向いたとか。
制服を着せて貰った子、(娘曰く大きすぎてワンピースに見えた)
トラックの運転台の助手席に座らせて貰った子、
ベルトコンベアーに荷物を載せた子など。
娘は荷物のバーコードを、ピッと1回させて貰ったと嬉しそう。


で、滑り止めの付いた軍手がかっこよく見えたので、
友達と「欲しいけれど貰えないよねー」とお喋りしていたら、
新採の「新人さんが新しい手袋4つも持っていたから、くれたの」と、
ちゃっかり会社名の入ったまっさらの軍手を貰って来ていた。
それはそれで嬉しい思い出の品になったようだ。


小学校から麻疹の予防接種歴及び罹患暦についてのアンケート。
娘は保育園育ちだから1歳前後に麻疹の、
3ヵ月後に風疹のワクチンを摂取している。いずれも1回ずつ。
混合ワクチン(MR)ではなかった。
当時の混合は3種混合で百日咳・ジフテリア破傷風


今年高3になる学年は、市町村で無料で予防注射が出来るという。
修学旅行や卒業旅行で海外に行く者も珍しくない昨今、
予防注射をしないで海外に行く日本人は、はしか輸出国、
経済的な先進国の中で、最も予防接種後進国らしい。


アンケートの依頼元はやたら長かった。
文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課長及び
大阪府教育委員会事務局教育振興室保険体育課長から、
市の教育委員会へ、そして小学校へ。
大阪府はお金が無いから調べないかと思っていた。
アンケートを印刷する紙も必要だしね。


何と言っても、目立ちたがりの知事のお馬鹿な改革案と
後々使い捨てにされるだろう取り巻きのお陰で、
大阪でも重要な医療施設、大阪府立母子保健総合医療センターでの
新生児スクリーニング(先天性代謝異常)の検査をやめる、
お金が掛かるので切り捨てると言っているぐらいだから。
大阪はお金が無いので、調べる余裕がありませんと言うのかと。


切り捨てると切り詰めるの根本的な違いがわからないで、
緊縮財政をしようとしている人間は困る。
低学年の35人学級を止め、スポーツ施設を売却し、
博物館・美術館・図書館・資料館を軒並み閉鎖・統合。
医療・福祉、乳幼児、児童、高齢者も切り捨て。
「子供が笑う大阪」には程遠い毎日。
21世紀の大阪の乱・焚書坑儒を行うつもりなのか。


府からの給料を貰わずとも、別途収入で暮らしている人間が、
カットされた給料だけで暮らしていかなければならない人間の痛みなど
わかるはずがないし、知ることもないだろう。
最高の人生の見つけ方」ではないけれど、
彼と側近は、現実に余命6ヶ月宣告を受ける者や、
障害を持って生活する立場にならない限り、
自分たちのやっている事がわからないだろう。


復帰1日目は仕事は穏やか。でも、アンケート1枚で、
大阪府立母子保健総合医療センターのみならず、
大阪府にある施設全体が切り捨てられてしまうことを
思い出してしまい、苛々。
「始めに予算ありき」は結構だが、改善=切捨て、
緊縮=切捨て、運用責任と活用を民間丸投げで、
後は野となれ山となれを思うと・・・。


復帰1日目から、職場のモチベーションは低く暗い。
そう言えば、小学生2人の母である後輩曰く、
「お金がなかったら暮らしていけないのに、なくても笑って
 楽しく暮らせるように、何とかやっていくしかないですね。」と来た。
久しぶりの会話がここから始まるかと思うと、哀しい。
様々なプロジェクトや予算が立ち消えになり、活気もなくなるはず。
締め付けなのか、切捨てなのか。その全てなのか。
また、そういう現場に戻ってきた1日目。

うつろな空想/サティ・ピアノ・

うつろな空想/サティ・ピアノ・