Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

梅雨時の水分

とうとう? 早々? 昨年より早く入梅
このところ天気が悪かったので正式に発表されても、そうなのって感じ。
あちこちのブログでは水田の写真もちらほら話題に。
残り少なくなってきた近所の田んぼにも、漸く水が引かれた。
6月の声を聞き、田植えの始まった所も。


例年、校区の小学校の体験学習の田植え指導に招かれて、
いそいそ老父は出向くのだが、今年はどうだろうか。話題に出ない。
両親は米どころの出身、稲作・農業にはちょいとうるさい。
不肖の娘は甚だ経験不足で年だけ食って、土いじりを何も知らない。
その父が梅雨のこの時期、何を喜ぶか。庭の水やりが楽になる事。
これに尽きる。


しかし、梅雨時。水に関して言うと、体内環境はちょっと大変。
湿気、湿度と気温の変化、晴れたり曇ったりの温度差、
空調、梅雨寒のせいもあり、薄手の長袖は手放せない。
風邪を引きやすくなったり、お手洗いが近くなったり、
何となくお腹の調子も今ひとつになり勝ち。
低気圧のせいで頭痛も関節痛も・・・。連鎖反応。
そんなふうに、何かとバランスを崩しやすい時期。
漢方では湿邪・寒邪という文字に、よくお目にかかる時期。


そう、体が湿ると心も湿りがち。逆もまた。
そんな事を考えながら、雨の音を聴いていて、思い出す事。
ごめんなさい、ロマンチックな話ではありません。
お食事中の方は申し訳ない。尾篭な話、トイレに関する話題です。

棚田を歩けば (福音館の科学シリーズ)

棚田を歩けば (福音館の科学シリーズ)

アジアの棚田 日本の棚田

アジアの棚田 日本の棚田


体が冷えがちな梅雨時、勤務中、なかなかトイレに行けない。
休憩も不規則なので、忙しいと、なかなか行けない。
気が付くと、丸1日職場にいるのに1回行ったか行かないか・・・。
これって、余りにも体に悪いのでは。体内環境は・・・?。
血液中に老廃物が一杯回り回っているような気も。
血液さらさらには程遠いとしか思えない。
デトックスなんてありえない。
お茶も飲まず、昼食を抜く時もある。
水分摂取のバランスから見ても、問題大有り。


今回の入院中、私は生まれて初めて蓄尿なるものを体験。
絶飲食中と、水分のみ可、潰瘍5分食になってからも
毎日毎日、尿の色や量をこの眼で確認。いい経験でした。
1日2200mlの点滴と尿の絶妙なバランスに目が点。
自分の腎臓はまともだと思った。入った分だけ、ほぼ出て行く。
食事が取れるようになると、尿量も増えるし色も薄くなるし、
体って正直とつくづく思った。


排泄物をまじまじ観察する事って、そんなに無いでしょ。
娘が新生児から1歳ぐらいまで、紙オムツのモニター経験。
スケールでウンチやおしっこの量をオムツごと測る。
赤ちゃんの健康状態を知るのに、おむつ交換は育児の中では重大事。
新米ママとしては真剣に取り組んだ、その時以来の観察機会。


そして入院中はいついかなる時も、トイレに行けた。
そう! 好きな時間にトイレに行ける。これは・・・、
仕事をしている人間にとっては、非常に新鮮。
なかなか席を外せない場だったり、お腹の調子が悪くても
我慢・・・なんて事とは無縁の入院生活。
トイレが自由に好きなときにいけるのは、入院中の贅沢。



入院中に次第に体調が落ち着いてくるにつれ、日々眺めて
見事に一定してきた尿量と色に、体の不思議を感じた。
(間食なし、時間と内容を管理された食事の賜物)
飲み物も、牛乳と病院で配られる3度のほうじ茶。
そう、出す水分に注目すると、入る水分も気になるわけで。


付き合いや惰性でコーヒーを飲んだり、甘いものに走ったり、
炭酸やアルコールを口にすることもなく、一定に保たれた体内環境、
食物・水分、このコントロールがあるからこそ、
胃腸の病気、内蔵の病気が落ち着いてくる。
入院中、仕事のストレスも減り、規則正しい3度の食事と自由なトイレ。


つい何かを口にしてしまい、喉が乾いていても水分を取る暇も、
ちょっと用を足すことも難しい平日・勤務中の体内環境。
これでは、ますます疲労を蓄積させ、ばてるに決まっている。
梅雨時、余計な水分、湿気がもたらす体調不良を少しでも減らさないと。
病院の外は誘惑が多い。ついつい手が出る甘いもの、飲みもの。
入院ダイエットとは言い得て妙。
いつまで減った4キロをキープできるか?


地面が吸い込む事ができないほどの雨が降り、アスファルトの上を流れ、
地盤が緩み、崖崩れが起き、ライフラインが壊される。断線。
下手をすれば、体の中でも似たような事が起こってしまう。
処理しきれないほどの刺激、水分、エネルギー。
行き場を失ったり、適材適所で使われることなく、不要な貯蔵、
粘ついた血液、詰まる血管、休まる事の無い胃、動きの滞る腸、
体の中のライフラインが壊れていく。


五穀を育てる水、植物が必要とする水と同様、人の体にも水、
心の潤いにも水、せっかくの梅雨が無駄にならないよう、
自然のバランス、体の中にも、水のバランス。
私の心と体を守る、水のバランスを。
滞らない、よき流れ、綺麗な水の流れを望む、
入梅の今日。

水の世界地図

水の世界地図