Festina Lente2

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健康は足元から

靴に気をつけるようにしている。足の疲れを取るよりも、
足に負担を掛けない靴を探して履くようにしている。
気休めかもしれないし、それなりにお金も掛かるが、
履き捨てではなく、相談して靴を選び、修理ができる店を見つけ、
靴を履き慣らしている最中だ。


立ち仕事が多いので、上等のナースシューズを履いていた。
(医療関係者でなくても愛用者の多い、汚れの目立たない黒い色の物)
通勤や外出にはそれなりにおしゃれな靴も持っていたが、
ヒールは駄目。冠婚葬祭でたまに履くと、何日間かは足がおかしい。
今までと同じように歩けないし、履きこなせない。
仕事柄ヒールのある靴は履かないし、外反母趾など無いけれど、
足の疲れ、ひいては足腰の疲れが尋常ではない。
これを年のせいにすればいいのか、更年期だからなのか。


足の裏のアーチが崩れたと感じたのは、中足骨骨折、肉離れで
右足を足首から膝までがっちり石膏で固めた後だ。
足底板を付け、リハビリを受けたけれど、靭帯はグラグラ。
以前に比べやや偏平足になってしまった感じを引きずっている。
10代の足首捻挫、20代の膝の関節炎、そして30代の骨折。


それが、出産、運動不足の中の体重増加、加齢で、
体力も体型も下降線の一途。ますます足元が心もとない感じ。
気にしすぎ? いや、そうでは無いらしい。
普段から低い靴を履く男性に比べ、ヒールを履いたりして、
足を酷使する女性の場合、中年は「足の危機」。
体を支える事に支障をきたす時期なのだと言う。


コンフォートシューズ専門店に話を聞けば、加齢によって
若い頃よりも足のサイズが一つ二つ増えてしまうのは当たり前だとか。
つまり、23.5のハイヒールを履いていた若かりし頃があっても、
中年以降は24、24.5にサイズが変わってきても仕方が無い、当たり前。
体重が増え太って足のサイズが変わったのではない。
足の形自体が骨組み・筋肉の付き方、共に変わってくるのだとか。
いわゆる中年以降、老化するのはお肌の見た目、体型ばかりではない。
厳然とした事実。足だけが若いままのはずが無い。


目は老眼、歯は歯周病、四十肩五十肩、胃潰瘍十二指腸潰瘍、
みなさん、眼科、歯科、整形外科、内科は行かれるのに、
どうして自分の足元の変化には気付かないのでしょうねと、
靴屋さんに言われてみて、しみじみと感じる。
足元にどれだけ気を遣っているか。
せいぜい、外反母趾・水虫・巻き爪・深爪にならないようにぐらい?
みなさん、毎日、どんな靴を履いて仕事していますか?
スニーカーで走り回れないと、毎日が不便。

あなたも今日から健康達人―足裏健康法と健康遊歩道

あなたも今日から健康達人―足裏健康法と健康遊歩道




何しろ、足腰が疲れやすい。
駅の階段など2段飛ばしで駆け上がり、走る様に歩いていた、
あの時代は遥か彼方に過ぎ去った。軽快な足取りの頃。
幼い娘の手を引きながら気を付けて階段を歩いていたのは、ついこの間。
なのに、今ではちょっとした段差で躓く事が増えた。
相手に合わせてゆっくり歩いていたはずなのに、
自分がアップテンポで歩けなくなってしまっている事に、ある日気付く。


病み上がりというだけではなく、基本的な体力そのものが落ちている。
運動不足、戻らなくてもいいのに産後落ちたはずの体重が増え、
ストレスは食べる事で発散しがち。就寝時間はばらばら。
健康管理という面で、反省すべき点は多々あれど、
褒められるような部分が無い。疲れは蓄積されて当然の生活。
足は、黙って崩れて平べったくなり、体重も生活スタイルも、
支えきれないよと呻いているのだろう。


足は第2の心臓、脚力の衰えは体力の衰えを意味する。
立てないと逃げられない、即、死を意味する野性の生活では無いが、
足元が心もとないというのは、精神的な安定感に影響する。
歩く度に足が痛いというのは、例を挙げれば魚の目や蛸、靴擦れ。
目だたないが、本人はかなり大きな苦痛。
幸い、靴擦れ以外で悩む事は余り無いのだが。


運動不足は心臓に悪い。血液の循環は足元から。
心臓だけが頑張っているわけではない。
頭ではわかっているのだが、狭い建物の中の行ったり来たり、
立ち仕事、これでは何にもならない。
1日1万歩。歩くとしたら、出張に出た時くらい。
電車の乗り継ぎ・乗り換えは、結構歩いている。
でも、そのくらいがせいぜいの毎日。
年齢とストレスで変化してしまった部分をケアすると言うのは、
にっちもさっちも行かなくなってからだというのが、
自分でも情け無い。

腰痛・下肢痛のための靴選びガイド―からだにあった正しい靴を履いていますか

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ということで、靴に凝っている春から初夏。
目減りする給料の中で、取り揃えた靴は紐靴を含め3足。
立ち仕事のつっかけ用にドイツのFinncomfort(フィンコンフォート)、
黒でどんな服にもOK サンダル、ルクソール
本日、手に入れました。(入院中に入荷したとの事)


お出かけにヒールのあるお洒落な靴。履きこなす間もなく入院。
これから増える出張のお供になってもらおう。Ganterのがっちりヒール。
不思議な色合い、頼もしい安定感。


入退院でばたばたしたけれど、これで6月を乗り切っていくつもり。
梅雨時、建物の中できちんとした靴を履いておこうと、ささやかな気合。
あっという間に6月。何だか動くことままならず、歩き足らず、
新鮮な血液が回らず、脳がやせ細ってしまったような
そんな5月から復活するために、足元から血液を送って欲しい。
しっかりと、頭の先まで。
歩くために、歩き続けるために。