Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

出来ない症候群

期日が決まっている仕事をぎりぎりまで出来ない、
手が付けられない、何も思い浮かばない、
ますます仕上げるための時間が無くなって、やりたくない。
切羽詰ってどうしようもなくて、余計に見たくない。
逃げたくなると、飲んだくれて寝てしまう。
これに近い生活パターンに陥っているのではないかしらん?


某ブログで「質の良い睡眠をとるための解説」を読んだが、
全て常識の範囲内のことで、困った。
知っているけれど出来ないことばかり。
特に就寝前3時間前以降は、食べない飲まないネットをしない。
こんな難しいことどうすればいいのだろう。
蛍光灯の光を浴びないというのも・・・。


十分食物繊維を・・・か。
入退院以降、味覚がおかしくなったのか、
食べ物が体を侵食する感覚が強くなったのか、
美味しいと感じる事が少なくなった。
一口食べては太るのか、運動しなければならないのか、
塩味が濃いのか、血圧が上がるのか、
油っぽいと胃腸に負担が掛かるのか、
また中性脂肪増えるのか、脂肪肝が白く輝きを増すのか。


こんなこと考えていた日には、食事だって美味しくない。
自家製の糠付けは塩辛いし、味噌も市販のものよりは辛い。
食べたくなくても、両親の好むものは塩辛い。
何しろもう東北人の最たるものだから。
さすがに意識して薄味の時もあるけれど、
基本的に年寄りは新しいメニューを好まない。
濃い味付けの煮物や汁物を欲しがるので困る。


土日。家人と過ごさず両親を娘をみていると、
結局何も出来ないまま時間が過ぎていく。
土日に仕事をするのもおかしいと思うかもしれないけれど、
なかなかこの時期、就業時間内に片付く仕事ばかりではなく、
追い詰められるようなスケジュールに
作っている自分が悪いと思いつつ、流されている。

「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~

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なぜ、追いつめられたネズミはネコに噛みつくのか?

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家事はやり出したら、どこまでも時間を食う。
やり出したら、きりがない。どこで終わったらいいかわからない。
今日はここまでと思いたくても、あれもこれもしなくてはと思う。
掃除機を掛ける、トイレ掃除をする、洗濯物を畳む重ねる仕舞う。
古い花瓶の花を捨て、活け直し、靴を磨き、合間に食事を作る。
娘のピアノを聞き、何枚かの書類に目を通すか通さないかで、
一日が終わる。何もできない。仕事は何時間かの集中を要する。


何もする気が失せる。時間があっても出来ない。
仕事だけの時間をうまく作り出せない。
頭の働きが悪くなったんじゃ無いの?
「とし」だねえ。活力年齢実年齢より4歳上の診断結果。
色んな所で体にガタが来ている。
職場でも、疲れた中年のお仲間を見るに付け、
仕事に吸い取られるエネルギーを、別の部分に向けたいと思いつつ、
毎日が過ぎる、この矛盾。


雨の日や曇りの日の窓ガラス拭きが好きだ。
強くこすることも無く、難なく視界を確保する事が出来る。
土埃や油膜をほんの少し落とすだけで、窓からの景色が甦る。
こんな風に、無駄な力を使わずに、心の目にも見通しを持てないか。
何をするにもモチベーションをあげるのに苦労している自分に、
踏み切り台でジャンプするような、小さな弾みがつけられないか。


見通しを持たずに物事をこなすのは辛い。
こなすことは出来ても、疲弊していく自分が辛い。
疲弊しているのに誤魔化しながら生きているのが、辛い。
誰でも疲れているから当たり前と言われると、
反論できない自分の甘さが辛い。
年を重ねれば重ねるほど、
もう少しましな大人になると思っていたのに、
体力から精神力をそぎ落とされて、こけている自分が滑稽。


娘が冷たい麦茶を持ってきてくれる。
自分のカップも用意して、『弧宿の人』を読んでいる。
よほど朗読で気に入ったのか、空恐ろしい読書欲だ。
「お母さんも時間があったら読んでみてよ、面白いよ」
こんな娘の日常は、ドラえもんだったりコナンだったり、
抱き人形のぽぽちゃんだったりするのに、
何とアンバランスで、何と成長途上にあり、
何でも吸収して取り込んでいく若さよ。


若さ。そのしなやかな強さに触れる日々。
自分自身の存在が、一瞬にして拭き取られるような、
窓ガラスの泥汚れのように世の中から拭き取られる様な、
抹殺されるような感覚に襲われる。
Wipe Out 簡単に落とされる曇り空の下の窓ガラスの汚れ。
生命力の気力の衰えたものから、すっぱりと見放され、
突き放され、拭い取られてしまうような感覚。


新しい視界を確保する為に、こびりついているものを落とす。
自分自身の存在が、澱の溜まった淀んだ存在に思える時、
眩しい程の若さや明るさに触れると、
自分が助けられるよりも以前に砕けていくような脆さを感じる。
梅雨時の湿気は、心にカビを生やして萎えさせる。
ああ、どうしようもなく、マイナーな気分になる。


美味しい食べ物を、体にいいからとか悪いからとか関係なく食べたい。
万歩計を付けて一日どれくらい歩いているか等、気にせず
カレンダーや手帳にびっしりと書き込んだ予定を無視して、
一息つきたい。空白の予定を恐れることなく。
こんな時、入院中の空白を懐かしく思い出したりする。
それでも、退院間近になるとあっという間に一日が終わり、
意識が仕事モードになっていたけれど。


心にワイパーを掛けるのは難しい。
ワイパーを動かし続けることも、止めることも。
本日の私、出来ない症候群。

サブリミナル効果による バイタリティー増強

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薬奏 サブリミナル効果による 行動力増強

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