Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

緑色の余韻

不思議なもので、旅行に出かけた後のしばらくは、ふわふわ。
緑色の余韻の中に漂っているような感じで仕事。
もっともある程度、一段落付いているということもあるが、
(やらなければならない雑務は山積みでも)
心の片隅に隠れ里を持っていて、底から涼しい風が吹いてくるような、
そんな感じで時間が過ぎる。実際は慌しいいつもと同じ日常なのだが。


特に嫌な事も無く、辛いことも無く、淡々と時間が過ぎる。
仕事に精魂傾けて、というわけではなく、
暑さとその他で心身を消耗しないように、嵩上げしている感じ。
現実には気がかりなことは幾つかあるけれど、
スーパーバイザーに相談、上にも「ほうれんそう」したし。
忙しくておしゃべりする暇も無かったねと、同僚とランチ。


私が1泊旅行をした話をすると、彼女曰く、
小学生低学年まではそういうこともあったけれど、
だんだん大きくなってきて友達と遊んだり、家で本を読んだり、
連れ合いが出不精なので、次第に家族で出かける回数が減って、
今思えば、下の子は上の子よりも小さかったのだから、
もっと色々連れ出せばよかった、と語る。


きょうだいがいる家であれば、どちらにも平等には難しい。
ある時お出かけが無くなれば、下の子は損? 
いずれにせよ、片方だけ連れて外出は揉める元なので、
バランスを取るのが難しいのだろう。
といっても、一人っ子は何もかも注目・監視・期待の的。
さぞ娘に取っては息苦しいことだろう。


それでも緑の余韻は「ユニーク」と評された娘を柔らかく包む。
とーちゃんかーちゃんの思い出、出会いから始まる家族のルーツの地、
生まれたばかりの君と過ごした産休・育休の徳島。
そこと似た、水の美味しい、緑の風の吹く思い出が、景色が、
心のどこかで深呼吸する部屋を用意してる感じだよ。


実際体の疲れというものは、年齢? 更年期? 今の暑さ?
眠ろうにも眠られない熱帯夜。不眠。冷房風邪、副鼻腔炎
油断してつい口に物を入れ過ぎる食事。不規則な食事。
昼夜逆転ではないものの、小刻みに取ることになる睡眠。
アンバランスな日常の生活の中に、水車小屋が回るような、
規則正しい水の汲み上げを必要としている、私の体。


蜃気楼のように遠くに霞む、健康で快適な生活の、
ひらひらとはかなく風に揺れているのぼりのような物が見える。
風林火山ではなく、健康第一、節約節制、中性脂肪退散、
免疫回復、快適睡眠、心願成就、あれ?
ヨロヨロの足軽兵の旗指し物は、コロコロ変化。


そんな私の心に吹く風、緑の風。旅行の余韻。

fada

fada