Festina Lente2

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3年生1学期の懇談

何を言われるのかドキドキするのは、愛の告白? 人事評価? お小言?
えーと、本日保護者として小学校懇談の日。そう、1学期も終わり間近。
どちらのご家庭でも、小中学生の親御さんは懇談の時期では?
保育園の頃は毎日毎日先生とか尾を合わせて、何か気になればその都度
気軽に話ができていたものだけれど、小学校入学以来、そういう気楽さはない。


今年初めて男の先生が担任。保育園以来、女性の先生としか接触のない私。
免疫がない分、懇談で何を言われるのかドキドキ。
まあ、女性と男性では目の付け所が違うし、年齢(経験)でも異なるし。
私自身、小学校時代の担任が全部女性の先生だった。
男性の先生に担任してもらった経験は、中1中3と高校時代だけ。
それだけに、男性の先生に対する敷居が少々高い…のかも。


さて、仕事が終わってからのというか、最後抜け出してきて小学校に向かう。
保育園前を懐かしく通り過ぎ、いざ小学校へ。
門番のおじいさんに挨拶。昨今物騒だし、学童の保護者が出入りする時間だし、
守衛さんとしては顔見知り以外の人が来る懇談の時期は、ちょっと緊張かも。
あ、朝顔の鉢を手に帰る親子はきっと今年の1年生。
懐かしいなあ・・・、1年生の頃が物凄く遠くに思える。

色分け花図鑑 朝顔

色分け花図鑑 朝顔

アサガオ―たねからたねまで (科学のアルバム)

アサガオ―たねからたねまで (科学のアルバム)


さて、先生は開口一番「何も言う事はありません」「え?」
成績は問題ないようだが・・・、見せて貰ったテストのケアレスミスの多い事。
見直すと言う事がないのか、早とちりなのか、勘違いが多い。
ああ、これって自分に似てしまったということね。娘を…責められない。
何度親から叱られたことか。歴史は繰り返すって、本当。


「今まで担任した中で、一番変わったユニークな子です。将来が楽しみです。
 まあ、飛び級でもできればいいのでしょうが。」「ユニーク?」
「授業中退屈して、別の事ばかりするので、まあ別の教材を用意できればいいのですが、
 一番できない子にあわせて進まないと、積み残しになりますので。」
「男子ともよくやりあっていますが、口では勝てないからやめておけと奴らには言うんです。」
今一つ、褒められているのか、けなされているのかわからない。
おっとりのんびりしている子の子が、男子と口げんか? 
そんな事ができるのか、ほう。


まあ、先生の説明が長い間退屈している話は聞いていた。
わかってしまった事、知っている事を繰り返されたり、待っていたり。
それが面白くないと言うのは、納得できる経験。
で、私の頃は計算や漢字ドリルなどを持たされて、5回ぐらいやっておけと、
空いている時間は書き取りばかりやらされた。
どうやらそういうものは、この小学校には無いらしい。


「先生の方で何か渡してもらえるのでしょうか?」
「いや、みんなと同じものを渡すしかないので、何か適当に見繕ってください」
「はあ・・・」小学校3年ってこういう時期なのだろうか。
だから、3歳の壁の時期で、興味関心を失ってやる気を無くす子と
やりたい事を見つけて。どんどん伸びる子の差がつくんじゃないの?
地方では副担制で、できる子苦手な子どちらにも対応できる先生がいるし、
放課後残す居残り学習も普通だという。でも、このへんでは聞かないんだよね。
学童にも行かせず塾通いが当たり前だから。


「勉強はできるけれど、特別にやる気や興味関心があるという雰囲気では無いですね」
多分そうだろう。自分で言うのも変だけれど、娘は私に似ておっとりのんびり、
自由気ままにさせてくれタイプだから・・・。要は、似ている。
どちらかと言うと、良い所よりも悪い所というか、似て欲しくない所ほど似ている。
でも、読書の傾向も違うし、音楽に対する姿勢も違う。
自転車は乗りたがらないし(私は好きだった)、算数は好きらしい。(私は苦手)
理科も今一つで、虫なんか大の苦手。(私は生物が最も好き)


読書感想文の宿題が出たから、お母さん書き方教えてねと言って、
娘が借りてきた本は、どう見ても読書感想文を書くような本じゃなかった。
「岩石と宝石」の百科事典みたいな本。これでどんな感想文を?
「みてみて、きれいでしょう」確かに。私も好きだよ。
こういう展示会も確かに見せに行った。私も好きだから。しかし・・・。
これで感想文を書くというのは?

岩石と宝石の大図鑑―ROCK and GEM

岩石と宝石の大図鑑―ROCK and GEM

「毎学期、違う学校で勉強してみたいと言ったりするんです。
 近所の女の子が山村留学で引っ越していなくなってしまったもので」
「そうですか、○○はいい所ですよ。自然が沢山残っているしねえ。
 大体、違う学校で勉強するという発想自体、普通の子には無いでしょう。
 そういう所からして、発想がユニークですよ」「はあ」
(昨年担任と折り合いが悪く、転校したい発言に魂消たかーちゃんだったのだが)


「男の子でいじめる子がいて、上着をゴミ箱にほられたりとか聞いたりしているので、
 先生にちゃんと言うようにと話したのですが。
何でも苛められて帰った子がいるという話を聞いて
 心配になっているのですが、本人はシカトしているって言うんです。」
「まあ、強いから大丈夫でしょう」…それでいいのかな。

ワークブック いじめを乗りこえる

ワークブック いじめを乗りこえる

何でも国語の漢字の書き取り帳に例文を書くコーナーがあるのだと言う。
みんなはお手本と同じ例文しか書かないのに、娘が違うのを書いていると言う。
学校に置くようになっている書き取り帳なので、私は家で見たことが無い。
帰宅して娘に尋ねると「同じ文章を書くなんて面白くないよ。
どうせなら、同じ漢字を使って違うこと書きたいもの」
なるほど、そういう考えなのね。


1学年5クラス、6クラスあるのは最近の小学校としては珍しい。
おまけに、昔と異なり児童生徒は、静かに先生の話を聞くものだとは思っていない。
自己表現と勝手気ままを取り違えたまま、背だけ大きくなってもらっては困ると
私は思うのだが、これを自由な校風とか、活発な雰囲気という人も多いのだろう。
私のイメージする学校生活とは、違うのかもしれない。


何しろ、超高年齢出産で授かったお宝、我が子とは1世代ではなく、
2世代空いているといっても過言ではない。
若いお母さん方とは話は合わないが、担任の男性教諭は私より年上だ。
その先生が、ユニークといい、見たことないタイプと言うからには、
きっとそうなのかもしれないが、私にはごくごく普通の子、
寝坊で甘えん坊で忘れ物の多い、愚図でのんびりやの、
そうかと思えば勝負強いというか、妙に度胸のある娘。


どんな夏休みを迎えることやら。実際の成績表は、どんなものやら。
どんな宿題が出されるのか、それさえも定かではない。
君の宿題が、かーちゃんとーちゃんの宿題にならないように祈るばかり。
君から何を言われるか、毎日ドキドキ。

学級担任のための読書指導早わかり (教育技術MOOK COMPACT64)

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